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2010年01月の読書記録です。
一般書籍(ムックや雑誌特集号を含んで)は21冊ほど読むことができました。週間本は12冊、図録は11冊でした。 今月読んだ中では、なんといっても宮下誠さんの「越境する天使 パウル・クレー」です。 書店で見るまで、宮下さんが亡くなったことを知りませんでした。あまりに早い死でした。そしてこの遺著となったクレー論を読ませていただきました。 全面に自分を出した、気迫あふれる著作でした。 その他では今話題の内田樹さんの「日本辺境論」、マリオ・ジャコメッリの日本版の写真集、四方田犬彦さんのポストカード集などが心に残っています。 今月から、文庫本で再刊行されている講談社版の「日本の歴史」を読むことにしました。長らく積ん読状態でしたが、1月はなんとか3冊ほど読むことができました。 なんとか年内には全巻読み切ろうと思ってます。 最近血圧が高いのがわかったので、血圧関連の本も何冊か読んでみました。この中では浜六郎さんの著作が読み応えありました。 評価は次の通りです。◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」。あくまでも独断の勝手な評価です。 週刊本及び図録には評価は原則付けません。 では、一覧リスト。 書籍 ◇内田樹「日本辺境論」(新潮新書) △重松清・鶴見俊輔「ぼくはこう生きている、君はどうか」(潮出版社) △外山滋比古「忘却の整理学」(筑摩書房) △「Macを買ったら最初に読む本」(アスキー) ◇池上裕子「織豊政権と江戸幕府(日本の歴史15)」(講談社学術文庫) △外山滋比古「自分の頭で考える」(中央公論新社) △「芸術新潮 2010年1月号 特集:わたしが選ぶ日本遺産」(新潮社) △菊池曲夫「これで安心高血圧・動脈硬化」(高橋書店) ◎宮下誠「越境する天使 パウル・クレー」(春秋社) △「Windowsユーザーに贈るMac乗り換えガイド」(日経BP社) △荒川洋治「文学の門」(みすず書房) ◇浜六郎「高血圧は薬で下げるな」(角川oneテーマ21) △「美術の窓2010年2月号 特集:今年必見の展覧会BEST200」(生活の友社) △「PEN(ペン)2010年2月1日号 特集:やっぱり好きだ!草間彌生。」 ◇横田冬彦 「天下泰平(日本の歴史16)」(講談社学術文庫) △「マックとウィンドウズ2010(別冊Mac Fan)」(毎日コミューニケーションズ) △吉田伸之「成熟する江戸(日本の歴史17)」(講談社学術文庫) △前田富士男・宮下誠「パウル・クレー 絵画のたくらみ」(新潮社) ◇マリオ・ジャコメッリ「MARIO GIACOMELI/黒と白の往還の果てに」(青幻舎) △「NHKためしてガッテン/脱・高血圧の「超」常識」(主婦と生活社) ◇四方田犬彦「100POSTCARDS」(大和プレス) 週間本 -「週刊 国宝の美21[絵画8]地獄と極楽」(朝日新聞) -「週刊 国宝の美22[建築6]神社建築1」(朝日新聞社) -「週刊 国宝の美23[建築7]神社建築2」(朝日新聞社) -「週刊 国宝の美24[彫刻8]平安中期の彫刻」(朝日新聞) -「週刊 西洋絵画の巨匠46 フラ・アンジェリコ」(小学館) -「週刊 西洋絵画の巨匠47 ターナー」(小学館) -「週刊 西洋絵画の巨匠48 ベラスケス」(小学館) -「週刊 西洋絵画の巨匠49 デューラー」(小学館) -「週刊 世界の美術館74 トプカプ宮殿博物館」(講談社) -「週刊 世界の美術館75ヴェルサイユ宮殿美術館」(講談社) -「週刊 世界の美術館76 ブリヂストン美術館と東京の美術館」(講談社) -「週刊 世界の美術館77 バーゼル美術館」(講談社) 図録 -「図録 道教の美術」(読売新聞ほか) -「図録 ルーブル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」(日本テレビ放送網) -「図録 ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」(朝日新聞社) -「リーフレット 洛中洛外図屏風 (舟木本)」(東京美術) -「図録 ピカソとクレーの生きた時代」(中日新聞社) -「図録 国立トレチャコフ美術館展」(アートインプレッション) -「図録 十二代 三輪休雪展」(新日本教育図書) -「図録 清方ノスタルジー」(サントリー美術館) -「図録 土偶展」(NHKほか) -「図録 安井曾太郎の肖像画」(石橋財団ブリヂストン美術館) -「図録 オブジェの方へ-変貌する「本」の世界-」(美術館連絡協議会)
2010年01月の鑑賞記録です。
本年最初の月は展覧会は17つほど拝見することができました。 その中でわたしの中で最も強烈な印象を与えてくれたのは「オブジェの方へ−変貌する「本」の世界−」でした。 昨年から開催されているのを危うく見逃すとところでした。なんとかキャッチできて良かったです。 そしてやっぱり「ボルゲーゼ美術館展」も落とすわけにはいけません。超一級品の名画にうっとりでした。 その他にも柴田是真、小村雪岱といった埋もれた名人の復権展示、有名な割にはなかなかまとめて見る機会のない安井曾太郎や村山槐多の回顧展なども心に残りました。 アンコールワット展や斎藤真一展、太田記念美術館のお宝勢揃いも素晴らしかったです。 そうそう、日本の美術シーンの「今」を教えてくれる「DOMANI・明日展」も心に残っています。 映画は2本でした。 2本とも素晴らしい作品でした。映画はやっぱり見続けないとと再認識しました。 コンサートを聴きに行けなかったのは残念でした。 相撲観戦に行くことができたのは良かったです。しかも天覧試合でしたからラッキーでした。 評価基準はいつもと同じで、◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」です。再訪は評価マークはつけません。あくまでも小生の主観で、かってな評点です。 では、一覧です。 展覧会 ○「世界遺産 アンコールワット展」(日本橋三越) ○「柴田是真の漆×絵」(三井記念美術館) ○「安井曾太郎の肖像画」(ブリヂストン美術館) △「絹谷幸二 生命の軌跡」(東京藝術大学大学美術館) △「まばゆい、がらんどう」(東京藝術大学大学美術館) △「デジタル・オイル・ペインティング展」(東京藝術大学大学美術館) -「土偶展(再訪)」(東京国立博物館) △「博物館に初もうで+洛中洛外図屏風(舟木本)+秋冬山水図」(東京国立博物館) ◎「オブジェの方へ−変貌する「本」の世界−」(うらわ美術館) ○「小村雪岱とその時代」(埼玉県立近代美術館) ◎「ボルゲーゼ美術館展」(東京都美術館) ○「斎藤真一展 瞽女と哀愁の旅路」(武蔵野市立吉祥寺美術館) △「相笠昌義展—日常生活—」(損保ジャパン東郷青児美術館) ○「没後90年 村山槐多 ガランスの悦楽」(松濤美術館) ○「江戸の彩 -珠玉の浮世絵コレクション-前期」(太田記念美術館) △「ルノワール—伝統と革新」(国立新美術館) ○「DOMANI・明日展」(国立新美術館) 映画 ◎「キャピタリズム~マネーは踊る~」(TOHOシネマズ) ○「Dr.パルナサスの鏡」(TOHOシネマズ) コンサート なし その他 △「大相撲1月場所 初日」(国技館) 先日(01月24日)「TOHOシネマズ」で映画「Dr.パルナサスの鏡」を見た。テリー・ギリアム監督の新作です。 奇才といわれている監督ですが、わたくし、恥ずかしながら、この作品がテリー・ギリアム監督初体験です。 そして、すっかり引きこまれました。 いやぁ、面白いですねぇ。 よくもまぁ、こういった荒唐無稽の作品をしゃぁしゃぁと作りますね。 なんと主人公は1000歳だそうですし、悪魔との競争だそうですし・・・・・。 頭がクラクラしそうです。 しかも観客はキッチリとした大人向けの作品ですからね。けっして子供向けのファンタジー映画じゃないのが凄いです。 至る処に強烈な毒が仕掛けられてますからね。 この作品で、すっかりテリー・ギリアムのファンになってしまいました。 次回作のドンキ・ホーテも期待したいですね。 先日(01月24日)「TOHOシネマズ」で映画「キャピタリズム~マネーは踊る~」を見た。本年の映画事始めはマイケル・ムーア監督のドキュメンタリーです。 いやぁー素晴らしい映画に出会えました。 現代アメリカを知るためには欠かすことができない作品だと思います。 陰々滅々たるアメリカの現実をこれでもかこれでもかと描いています。ある意味、眼を蔽いたくなる内容ですね。 資本主義のなれの果てを的確に描ききっています。 これだけシリアスな内容の詰まったドキュメンタリーにはなかなか出会えません。 にもかかわらず、グイグイと惹きつけて、飽きさせることなく最後まで引っ張っていくパワーは凄いです。 全てを金儲けに還元してしまい、ついには強奪をも何とも思わなくなった資本主義のなれの果ての姿がここには描かれていました。 刑務所まで民営化=金儲けの対象なんてひどすぎますね。 この映画を見た後で、堤未果「ルポ 貧困大国アメリカII」(岩波新書)を読みました。 刑務所の民営化は更に進んで低賃金で使える労働力供給基地になっている姿まで描かれてました。 この映画はまだまだほんのアメリカの病根の一部であることを教わりました。 堤さんの言うように、オバマに対して少々甘い作品ではあるかもしれませんね。 でも、こういった作品が堂々とメジャーの映画館で発表できるアメリカの健全さも、ある面では事実ですね。 次はぜひとも、オバマのアメリカをえぐった作品を期待しておきましょう。 ともかくも、年初めからいろいろ考えさせられる映画に出会えました。 こういったのに出会うと、やっぱり映画を見続けなくては思わせられました。 iMac用に周辺機器やらソフトを買ったので、週末の休みを利用して、接続したりインスツールしたりしてみました。まず「Microsoft Bluetooth Number Pad(CYD-00004)」。 iMac付属のキーボードにはテンキーが付いていません。キーボードもマウスもワイヤレスですので、やっぱりテンキーもワイヤレスということで。 MacにMicrosofutの周辺機器というのも妙な取り合わせですが、appleさんが純正では準備してないんだから、しょうがないですね。 次に「iWorks'09」。iMacは一通りのソフトは付属してます。 パソコンを買っただけで、ソフトなんて買わなくても大丈夫といった作りに思えます。Windowsとはそのあたりはだいぶ考えが違う気もします。 Macの売り場でも、ソフト関係の売り場は本当にスペースも狭いですもんね。 でも、チョット使った感じでは、文書系はやや貧弱のような気がしました。 ということで記念すべきわたくしのMac用のソフト購入の第一弾はiWorks'09としました。 早速インスツールして使ってみました。 チョット使った感じでは、Windows Officeとはかなり考え方が違うようです。 まだまだよく理解したとは言えませんが、はたして、脱EXCELということがうまくできるでしょうか。 そして「Windows7(32bit DSP版)」。今までWindows一本できたので、なかなかMacだけで全てを処理するのは難しい感じがしました。 もちろん対処方法は色々あるのでしょうが、それを見つけ出すまでが大変そうです。 Mac関連の書籍や雑誌を読んでいると、もはや両者にはハード的には違いがないので、iMacにWindowsを導入するのは簡単とのことです(Appleで正式にサポートしているんですから、時代が変わったんですね)。 しかもDSP版だったら、たったの12,000円の出費ですむんですから驚きです。 もはやWindowsマシン買うよりは、iMacを買ってMacとWindowsのダブル環境にするほうがずーっとコストパフォーマンスが高いと思います。 導入も特別なトラブルもなく、けっこう簡単でした。 OS間の切り替えには再起動する必要があるのは、チョット面倒ですが(新たなソフト導入すればそれも不要のようです)、基本をMacにしておいて、特定の作業だけをWindowsといった切り分けにすれば問題はない気がしました。 ともかくも週末の休みはiMacいじりで潰れてしまいました。 久々に夢中になれる遊び道具を手に入れた感じです。 先日(01月23日)「国立新美術館」で「DOMANI・明日展」を見た。文化庁が若手芸術家を海外に派遣する「芸術家在外研修(新進芸術家海外留学制度)」の対象者達の展示です。。 今回の展示は以下の12名です。 磯崎真理子(彫刻)、呉亜沙(洋画)、浅見貴子(絵画)、高野浩子(彫刻)、久保田繁雄(繊維造形)、栗本夏樹(漆造形)、伊庭靖子(絵画)、吉田暁子(現代美術)、吉仲正直(絵画)、三田村光土里(ビデオ&インスタレーション)、藤原彩人(彫刻)、安田佐智種(写真) けっこう見応えがありました。 玉石混淆ではあるのでしょうが、わたし的には気持ちよく見ることができる作品が多かった気がします。 現在の美術シーンの良質な部分を見せてくれる素晴らしい展示でした。 先日(01月23日)「国立新美術館」で「ルノワール—伝統と革新」を見た。ルノワールの大規模な展示ですが、なにか見たことのある作品が多いなぁと感じたのですが、それもそのはず日本にあるルノアール作品が展示のかなりの部分を占める展示となってました。 日本人のルノワール好き良くわかる展示でしたね。 わたし的には、もう少し海外から多く持ち込んで欲しかったですね。 先日(01月23日)「太田記念美術館」で展覧会「江戸の彩-珠玉の浮世絵コレクション」を見た。 この日本有数のコレクションをほこる大田美術館所蔵の名品の数々がズラリと展示してありました。特に今回の展示では1階部分は全てが肉筆画の展示でした。このコレクションの充実度は半端じゃないのが、この部分からだけでも良くわかりましたね。 先日(01月23日)「松濤美術館」で展覧会「没後90年 村山槐多 ガランスの悦楽」を見た。有名な割にはなかなかまとまった展示に出会えませんでしたが、早世の天才画家の全貌を知ることができる展示にようやく出会えました。 先日(01月23日)「損保ジャパン東郷青児美術館」で展覧会「相笠昌義展—日常生活—」を見た。油彩画家の相笠昌義(1939年-)さんが損保ジャパン東郷青児美術館大賞を受賞したのを記念しての、初期から最新作まで約70点の大規模な展示です。 わたし的には、何度か単品で展示してあるのを見た記憶があるぐらいですが、何かさびしげな風情の画風が心に残っていました。 もちろんこんなにまとめて拝見するのは初めてです。 先日(01月23日)「武蔵野市立吉祥寺美術館」で展覧会「斎藤真一展 瞽女と哀愁の旅路」を見た。こちらの美術館も初めて訪れることができました。 気にはなっていたのですが、なかなか訪れる機会がありませんでしたが、今回ようやく実現できました。 立地的には吉祥寺駅からほど近く、繁華街のど真ん中にある大きなビルの中のワンフロアーでした。まぁ言ってみれば「伊勢丹」の付属施設といえなくもありません。 その肝心な「伊勢丹」が閉店が決まっているようですので(閉店セールのまっただ中でした)、今後の存続などはどうなってしまうんでしょうか。チョット心配です。 さて、斎藤真一さん。 わたくし的には少々気になる存在でして、山形県の天童温泉にある「斎藤真一心の美術館」を2001年と2007年の2度にわたって訪れたことがあります。 ただ、非常に小さな美術館であるために、たくさんの作品を展示することはできない施設でした。。 その後も、けっこう注意していたつもりでしたが、なかなかまとまった形での斎藤真一さんの展示にはお目にかかることなく、今日に至ってしまいました。 そんな中、ようやくまとまって斎藤真一さんの作品に触れることができる機会ですから、見逃すわけにはいきませんね。 なんて言いながら、前期展示には間に合わずに、今回訪れたときには後期の展示と変わっていました。 前後期あわせて120点ほどの作品展示とのことですが、前期に展示されていた初期作品や「明治吉原細見記」シリーズを見ることができなかったのは残念でした。 でも、前期展示のエッセンスや代表作「越後瞽女日記」シリーズはしっかり展示されてましたし、「街角シリーズ」そして未完の絶筆までもも展示してありました。 いうまでもなく「越後瞽女日記」シリーズの瞽女を描いたグロテスクでもあり、哀感をに充ち満ちた作品は素晴らしかったです。 作者の言う赫(あか)の素晴らしさにしばし見とれてしまいました。 更には作者が影響を受けたという藤田嗣治を彷彿させるような乳白色とも言える淡い色彩の風景画も素晴らしかったです。 斎藤真一さんは赫だけではないのが良くわかりました。 今度は日本各地にあるであろう代表作を網羅した、大回顧展みたいなものを企画して欲しいですね。 この美術館には荻原秀雄記念室と浜口陽三記念室が併設されていました。 荻原秀雄記念室では「イソップ絵噺シリーズ」という木版画シリーズが展示されていました。 浜口陽三記念室では「浜口陽三生誕百年partⅢ パリからサンフランシスコへ」ということでメゾチントによる銅版画作品が展示されていました。展示室の奥には浜口さんが生前使用したプレス機なども展示してありました。 こちらも狭いスペースながら、大変充実した展示でした。 先日(01月22日)「東京都美術館」で「ボルゲーゼ美術館展」を見た。2010年の数ある展覧会の中でも期待度が最上級の一つです。 たまたま読んでいた「美術の窓2010年2月号 特集:今年必見の展覧会BEST200」でも、巻頭を飾ってましたね(ただいま、せっせと2010年鑑賞予定リストを作成中)。 さて、ボルゲーゼ美術館ですが、ローマの名門貴族であったボルゲーゼ家歴代のコレクションが中心で、ルネサンス・バロック美術の宝庫とのことです。 しかも現地に訪ねても、完全予約制だそうですから、実際に拝見するにはかなりハードルが高そうですね。その名品の数々が日本にいながら拝見できるんですから、有り難い限りです。 展示は「序章 ボルゲーゼ・コレクションの誕生」、「15世紀・ルネサンスの輝き」、「ボルゲーゼと日本:支倉常長と慶長遺欧使節」、「16世紀・ルネサンスの実り 百花繚乱の時代」、「 17世紀・新たな表現に向けて カラヴァッジョの時代」といった区分です。 最初はボルゲーゼゆかりの展示ということで、ちょっと変わったモザイク技法の作品「オルフェウスの姿のシオピーネ・ボルゲーゼ」などからスタートです。 そしていよいよ本番となる15世紀の作品コーナーです。 こちらは、のっけからボッティチェリとその弟子たちの「聖母子、洗礼者ヨハネと天使」から始まり、ラファエロ・サンツィオ「一角獣を抱く貴婦人」 、レオナルド・ダ・ヴィンチ(模写)「レダ」と超一級品そろい踏みです。 まさにルネサンスの至宝が目の前にならんでるんですから、嬉しい限りです。 2階へ上がる前では、特別出品とかで「支倉常長像」が展示してありました。 そして16世紀、17世紀の濃厚な作品がずーっとこれでもかこれでもかと展示してあります。ほとんどわたし的には作品を見るのも、作者の名前も初めてといった作品達ですが、どの作品も強烈なオーラを放っていて、一つ一つの作品に圧倒されてしまいました。 もちろん圧巻はカラヴァッジョ「洗礼者ヨハネ」 でしょう。なかなか来日しないカラヴァッジョを目の前でじっくり拝見させてもらいました。 館内はほどほどに混んでいるといった感じで、どの作品の前にも鑑賞している人はいますが、じっくり鑑賞するには支障はなかったです。 図録あたりでもう少し知識を仕込んでから、是非とも再見したいと思ってます。その時に、大混雑となっていないことを祈りつつ・・・。 個々の作品のあまりのパワーにクタクタになってしまい、この日の美術館巡りはこれにて打ち止めにしました。作品数としては50点そこそこでしたが、強烈なオーラが満ちていました。 いやー凄い作品達でした。 一昨日(01月22日)「埼玉県立近代美術館」で展覧会「小村雪岱とその時代」を見た。わたしが雪岱さんを知ったのは、2008年にこの美術館の常設展示コーナーを使った「小村雪岱の江戸モダン」展でした。 その時は、ひっそりと開催されていた覚えがあります。 でも、わたしは、その展示で繊細で儚げな雪岱さんの作品にすっかり虜になりました。 今回は企画展示で、全面的に展示室使って雪岱さんだけの展示ですから、雪岱さんの復権も本格的になってきたのかもしれませんね。 展示は「第1章 粋でモダンな東京で-資生堂意匠部時代」、「第2章 「日本橋」-装幀家・小村雪岱」、「第3章 白と黒の美学-「雪岱調」、挿絵界に新風」、「第4章 檜舞台の立役者-名優の信頼をあつめて」といった区分となっていました。 最初は若書きの学生時代の日本画や模写作品、そして資生堂時代のデザインといったところからスタートです。 次は泉鏡花の本の装幀が中心の展示です。一緒に鏑木清方や橋口五葉の口絵や装幀なども展示されていました。 そしてここからが展示の中心。雪岱といえばこれといった代表的な「おせん」の挿絵やその下絵が展示されています。 昭和初期のモダーンな視点から、憧れの江戸情緒といった小村雪岱の世界が広がっています。 数は少ないですが本画も幾つか展示されていました。 最後は晩年の雪岱が活躍したフィールド、舞台装置の下書きの展示でした。こちらは、なかなかその良さは伝わってこないのが残念でした。 小村雪岱さんはどちらかといえばマイナーな存在であり、大芸術家といったとことは対極にあるかもしれません。そういった意味で、なかなか評価されずに来たのだと思います。 でも、全てのモノがものすごいスピードで変貌し、更にはグローバル化の軋轢にもまれる、そのまっただ中にいる現代日本人にとっては、この昭和初期の眼をとした江戸情緒というのが、心に深くしみ通るのかもしれません。 そういった意味で、今の時代が求める、まさに今、旬なアーチストなのかもしれません。 昨日(01月22日)「うらわ美術館」で展覧会「オブジェの方へ-変貌する「本」の世界-」を見た。今年は今まで訪れたことのない美術館もできるだけ行ってみようなんて思っています。 そんな中、一度も訪れる機会のなかったこの「うらわ美術館」で素晴らしい展示がおこなわれているというので、期間終了間際に訪れてみました。 初めてでしたが、立地としては浦和駅からそんなに離れてもいないので、不便と言うことはありませんね。ビルの中というのはあんまり感心しませんが、美術館はでかい箱物より中身ですからね。 今回の展示は開館10周年記念として、この美術館のコレクションの柱である「本をめぐるアート」(なんと1,000点を超えるコレクションがあるとのことです)の一挙公開とのことです。 展示は1.海外の作品から、2.国内の作品から、3.箱、カバン」、4.焼く、5.展開と広がりという区分となっていました。 いやー面白かったです。 本と言ったって、なんとまぁ、といった感じです。 本の概念が一挙に広がります。 金属で作ったり、実際の本を削ったり、挙げ句の果ては焼いちゃってます。 これだけインパクトのある展示も珍しいですね。 でも、あんまり人気はないようで、見てる人はチラホラといった感じなのは残念でした。 ともかくもこういった収集方針は素晴らしいです。 ぜひとも継続されんことを。 図録も素晴らしいです。大判で、この展示を巧く再現してくれてます。 主要な展示アーチストを写しておきます。 遠藤利克、柄澤齊、若林奮、加納光於、松澤宥、藤井敬子、脇田愛二郎、中村宏、福田尚代、安部典子、荒木高子、西村陽平、河口龍夫、村岡三郎、淤見一秀、山口勝弘、柏原えつとむ、李禹煥、堀浩哉、マルセル・デュシャン、ルーチョ・フォンタナ、アルマン、ピエール・アレシンスキー、ピョートル・コヴァルスキー、グドムンドゥル・エロ、ヴェロニカ・シェパス、ジョージ・マチューナス、ダニエル・スペーリ、ロバート・ラウシェンバーグ、アンゼルム・キーファー、メレット・オッペンハイム。 昨日(01月21日)デジタルカメラ「RICHO CX2」を買った。生活拠点が2カ所だと、どうしても持ち歩きに難渋してしまいます。 一応は一眼レフを主に使っているのですが、いったり来たりの時にいつもあの大きなカメラを持ち歩くのも嫌になってきました(やっぱり年にはかてないんでしょうかね)。 ということで、常時持ち歩くことができるコンパクトなカメラを探していました。 いろいろ迷いましたが、結局選んだのがこの「RICHO CX2」です。 なんといっても選んだ一番は大倍率のズームが付いていることです。この小さいボディでなんせ300mmまでカバーですから凄いもんです。 望遠が以外と役に立たないし、撮影は対象物に近づいてが基本だというのは判ってはいるんですが、どうしても大倍率の誘惑には勝てませんでした。 さらにはマクロに強いってのも、わたしには大きなポイントでした。 物撮りには威力を発揮しそうですね。 更にはそして電子水準器付きなんてのはマニアっぽくて嬉しいです。さすがRICHOってとこですね。 マニュアル撮影ができないのは残念ですが、気軽にバンバン撮るのに割り切れば良いのかもしれません。 これだけの機能が付いて3万を切った価格ですから大満足です。 ひととおり試してみましたが、いろんな機能を瞬時に操作できるまではチョット練習が必要です。 とりあえず常時帯同して、いろんな写真をバンバン撮ろうと思ってます。 先日(01月17日)、パソコン「Apple iMac」(MB950J/A)を買った。自宅のパソコンの動作があまりの遅くてイライラがつのっていました。 単身赴任のアパートは昨年、めでたくWindows7へのバージョンアップも成功して、それなりの環境となっていたので、その差がますますひろがっていました。 ということで、昨年末から色々品定めをしていました。 選定基準としては自宅に置くのでディスクトップ、でもあんまりスペースを取らない、ほどほどのスピード、まぁ20万以下といった極めてハードルの低い基準でした。 いろいろ店舗をまわって現物を見ていると、ディスクトップのWindowsパソコンがあまりに無駄な機能がてんこ盛りなのに呆れてしまいました。 特にテレビ機能の充実を強調する機種ばかりなのはウンザリでした。 わたし的にはテレビをわざわざパソコンで見る必要性はまったくないし(だって、目の前にTVがドーンとひかえてるし、そもそもTVを見る時間は極力減らしたいと思っていますからね)。 そんな中、当初まったく選択枝に入っていなかったMacの機能を絞り込んだ潔さに惹かれてしまいました。 さらにはスッキリしたデザインの素晴らしさもピカイチデしたね。 ということで、わたしにとっては初めてもMacパソコン「iMac」を選びました。 ディスプレイは21.5インチの方にしました。あんまり巨大な画面では自宅の部屋のバランスが崩れそうなので、カミサンの意見に従いました。 持ち帰って、早速設置してしました。 これがなんとも感動ものでした。 箱から取り出して、電源コードをつないで、本体のスイッチを入れ、マウスとキーボードのスイッチを入れると、システムが立ち上がり、名前とパスワードを入力すると、ネット接続まで簡単に終わってしまいました。まぁ30分程度で全て完了でした。 Windowsパソコンでお馴染みの面倒な初期設定から完全に解放されていました。まさに家電感覚でした。 そして画面の美しさに見とれてしまいました。なんとなくデザイン系の強いというのがわかり気がしました。 操作も初めてのMacですが、そんなに違和感なく使えています。 これだけの機能で、当初見込んでいた予算の半額、10万以下で買えたのですから言うことなしの買い物でした。 主な仕様を写しておきます。 ・CPU:Intel Core 2 Duo 3.06GHz ・メモリ:4GB ・HDD:500GB ・21.5インチ1920x1080のフルHD対応、LEDバックライト、IPS液晶ディスプレイ ・ワイヤレスキーボード及び新しいスライドパッド搭載のワイアレスマウスMagic Mouse標準搭載・NVIDIA GeForce 9400M。 ・IEEE802.11n 無線LAN、Bluetooth2.1+EDR対応 ・8倍速スロットローディング方式SuperDrive(DVD±R DL/DVD±RW/CD-RW) ・SDカードスロット搭載 ・OS:Mac OS X 10.6 Snow Lepard 先日(01月14日)「東京国立博物館」で展覧会「博物館に初もうで」+秋冬山水図+洛中洛外図屏風(舟木本)」を見た。昨年の展覧会巡りの一番最初は「博物館にはつもうで」でした。今年はだいぶ遅れての訪問ですが、「秋冬山水図」と「洛中洛外図屏風(舟木本)」といった超大物作品が13日から特別公開されるのにあわせての訪問としました。 まず新春企画として特別展示が二つ。 「新春特別展示 寅之巻」は今年の干支に合わせて虎に関する展示です。円山応挙「虎図」などが並んでいました。 もう一つは「新春特集陳列 中国書画 歳寒三友と明末清初の書」で、中国における吉祥図の展示でした。わたしには少々ハードルが高かったかもしれません。 国宝展示室では最初の目的の雪舟「秋冬山水図」が展示してありました。 この作品は当博物館の代表的収蔵品ですので、今まで2度ほど拝見したことがあります。今回はたまたまこの展示室は独占状態でしたので、じっくり堪能させてもらいました。 そして今回訪問の一番の目的「洛中洛外図屏風(舟木本)」です。 こちらも以前一度拝見したことがあります。 国宝でないので一般展示コーナーに混じっての展示です。といっても大作ですから、一面占領での展示です。 こちらは岩佐又兵衛作というのがほぼ確定的になったこともあって、かなりの人気のようで、単眼鏡をもった人やら、けっこう作品の前は人がいました。 わたしも負けじと、じっくり隅々まで拝見させてもらいました。 残りの常設展示もザーッと拝見させてもらい、最後は地下の売店で「洛中洛外図屏風(舟木本)」のリーフレットも購入できました。 こちらも実物の25%縮小版ですから、かなりの大物です。この値段でよく販売できるもんですね。じっくり復習するにはもってこいでした。 先日(01月14日)「東京国立博物館」で展覧会「土偶展」を見た。昨年末に続いての再訪です。 昨年最後に拝見した展示でしたが、愛くるしい土偶さん達が忘れられなくて、再び逢いに訪れました。 本当は、明日アップする「洛中洛外図屏風(舟木本)」が最大のお目当てでしたが、せっかく訪れて、あ会いしないで帰るわけにはいけませんので、まずはこちらから拝見しました。 昨年見た時ほどの混雑はなく、今回はじっくりご対面ができました(もちろんガラガラといったことではなく、ほどほどに混んではいましたよ)。 まず最初に国宝指定の3点(「縄文のビーナス」、「合掌土偶」、「中空土偶」)をじっくり拝見させてもらいました。 「合掌土偶」などは専用の椅子などあしらえてもらって、くつろいだ様子がユーモラスでした。 さすがにあまた存在する土偶の中から国宝に指定されただけあって、これらの土偶の存在感は抜群でした。 次に展示スペースの中央部分に展示されている重文指定の土偶さん達です。 ことらも負けず劣らず存在感に充ち満ちた多様な土偶達です。 当博物館所蔵の「遮光器土偶」や「ハート形土偶」などは国宝に負けちゃいませんでした。 それからおもむろに展示の最初の部分から展示スペースを壁際にそって拝見しました。 年代の旧いものから、土器や仮面といった土偶のなかまたちまで縄文土器の粋を堪能させてもらいま 先日(01月14日)「東京藝術大学大学美術館」で展覧会「デジタル・オイル・ペインティング展」を見た。東京藝術大学と東京工業大学が共同で開発をおこなってきている、油画をコンピュータ上でシミュレートするソフトウエア「油画描画シミュレータ」の紹介が展示の中心のようです。 モニター上に油絵の重ね塗りなどをリアルに表現できるということのようです。 重ね塗りしながら作品ができていく様子を再現してゆく展示はけっこう興味深かったです。 実際に試してみるコーナーもありました。 リアルさは従来のお絵かきソフトとはまったく違うのは確かなようです。 技術革新の凄さを体感できました。 「液晶絵画」なんて展覧会が開催されたぐらいですから、今後もデジタル表現は一つのジャンルとして拡大していくのは間違いないでしょう。 絵画とデジタル技術の融合は大きなうねりであるのは止められないのも確かだと思われます。 でも、油絵をコンピュータでシミュレートして描く必然性があるのかという疑問は残ります。 将来、個人の家の中に、こういったコンピューターで描いた油絵もどきを、液晶画面に写して飾っておくといったことになるのでしょうか。 色々と考えさせられる展示でした。 先日(01月14日)「東京藝術大学大学美術館」で展覧会「まばゆい、がらんどう」を見た。こちらも芸大美術館の無料展示です。 功成り名を遂げた絹谷幸二さんとは対照的にこちらは若手アーチスト7名のグループ展示です。 「今日の美術の表現形態はテクノロジーの発展を経て実に多彩になりました。「まばゆい、がらんどう」展では、絵画、彫刻、写真、映像、音響、インスタレーションなど、 さまざまな手法を横断する作家による先鋭な作品を紹介し、"アート"というテクノロジーの可能性を探ります」とのことです。 展示しているアーチストの名前を写しておきます。 展示順に谷山恭子、平野治朗、志水児王、鷹野隆大、森弘治、玉井健司、高嶺格の各氏です。 今回展示しているアーチストはわたしにとっては全て初めて作品に接する人たちです。 順に拝見して行きましたが、結局は困惑感だけが残りました。 どれも淡い表現が並んでいるといった印象でしょうか。 表題通り「がらんどう」の作品かもしれませんが「まばゆい」作品とは思えませんでした。 唯一インパクトがあったのは鷹野隆大さんの男性ヌード作品でしょうか。 ただ、グロテスクな男性性器むき出しの写真は、わたしにはどうもいただけませんでした。 結局は、どれ一つとして、わたしの心には届いてくれませんでした。 わたしの感知力がはなはだ鈍くなっているのかもしれませんが、いたしかたありません。 少なくとも、わたしにとって手元に置いておきたいという作品は皆無でした。 まぁ、鑑賞者を無視した自分の思いこみにだけでできたような作品はけっして嫌いじゃありませんので、こういった展示自体はどんどんおこなって欲しいです。 わたしも、今年はこういった若手の展示にも積極的に訪れてみたいですね。 そういった中でたまたな波長が合えば愉しい出会いとなるんだと思います。。 一昨日(01月14日)「東京藝術大学大学美術館」で展覧会「絹谷幸二 生命の軌跡」を見た。絹谷幸二さんの藝大退官を記念した展覧会です。 初期から近作まで50点もの作品がドーンと展示されていました。 なんと無料ですから、芸大はさすがに太っ腹ですね。 会場にはいると、原色をふんだんに使った華やかな大型作品がこれでもかこれでもかと並んでいます。 絵画作品だけでなく立体作品も会場の中央にドーンと設置してあり、まさに絹谷ワールド一色に染まっていました。 良い意味でも悪い意味でも色彩の乱舞、あるいは饗宴といった会場でした。 ただ、これらの作品にひたっていると、なぜか、少々頭がクラクラしてきました。 描かれている対象は極めて古典的なのですが、何故かけばけばしく、せわしげな現代そのものの世界に投げ込まれてしまった感覚になってしまいました。 絹谷さんといえば最年少で安井賞を受賞からはじまり、多くの国内賞を受賞、オリンピックのポスターを担当したり、そして日本の画家の最高ステータスである芸大教授を長年勤めるという、これ以上ない経歴を歩んできた人ですね。 そういった経歴も含めて、なにか、日本の歩みの表層部分を象徴している存在にも思えてきたから不思議なもんです。 作品が最もしっくりくるのはモダーンで大規模な公共施設なのかなぁ、なんて思えてきました。 ただ救いは、奥のコーナーひっそり並べられた、高校生頃に祖母を描いた作品や芸大の卒業制作の自画像、その他の若書きの作品たちでした。 どちらかといえば暗めのトーンの作品たちですが、掃きだめに鶴ともいうべき清新な感じに感銘を受けました。 絹谷さんの最も良質な部分は、こちらに表現されている何かであるのだと思います。 こういった資質があるからこそ、商業主義と権威主義のただ中にあっても泳ぎ続けることができたのかもしれません。 昨日(01月14日)「ブリヂストン美術館」で展覧会「安井曾太郎の肖像画」を見た。こちらの展示はだいぶ展示期間が長かったのですが、結局は展示期間も終了間際になってようやく訪れることができました。 安井曾太郎(1888-1955)といえば、日本洋画界ではかなりのビッグネームですが、なかなかまとまって拝見する機会に出会えませんでした。 風景画や静物画などのいろんな画題を描いていたと思いますが、今回は肖像画に絞った展示ということですが、まとめて拝見できるだけでも有り難いことです。 宣伝文によると、「本展は、安井が制作した肖像画のうち重要作を可能な限り集め、デッサン、記録写真などとの比較により、安井の造形プロセスや、モデルと安井との交流、あるいは制作依頼者と安井の関係が及ぼした影響などを探ります。完成作品と習作素描を並べて展示することにより、安井が試みた作業の痕跡をわかりやすく紹介します」とのことです。 展示は、全館を使ってではなく、入り口部分の2部屋だけのどっちらかと言えば小規模な展示でした。 でも肖像画だけにまとを絞ったおかげもあって、極めて、見応えがある展示でした。キャンバスに描かれた油彩画による肖像画が全国から集められ、28点も並んですから立派なもんです。 けっこう有名人の肖像画も含まれていますし、実際の写真も並べて展示してありますので、安井さんの表現意図がビンビン伝わってきました。 「金蓉」、「玉蟲先生像」といった肖像画の代表作ももれなく展示してありましたので、十分堪能できました。 残りのコーナーでは常設展示となっていました。 いつもながらの西洋と日本の素晴らしい傑作がずらりと並んでいました。こちらも年の初めにじっくり堪能させてもらいました。 こちらのコーナーにも、多くの名画達の中に、安井曾太郎の風景画が数点しっかり展示してあったのも、奥ゆかしくて好感が持てました。 先日(01月10日)「国技館」で「大相撲1月場所 初日」を見た。相撲観戦は2006年の9月場所以来です。 けっこう間隔が空いてしまいました。熱心な相撲ファンではないにしても、1年に1回ぐらいは生で見ておきたいもんです。 今年はスポーツ観戦も積極的にトライしようと考えていますので、まずは手始めには相撲からスタートです。 国技館の中に入ると、カメラを設置した報道陣がズラリと並んでました。 何事かと思ったら、本日は3年ぶりの天覧試合と言うことで、天皇夫妻を待ちかまえているとのことでした。 そんな入り口を横目に、いそいそと予約した2階の席に着くと、ちょうど優勝写真のお披露目セレモニーが行われていました。 その後には白鳳の年回最多勝利の表彰式が続きました。 さて、いよいよ幕内の取り組み開始です。 2階の6列目でしたので、土俵の臨場感を味わうギリギリの線でしたが、文句を言っちゃいけませんね、2日前に確保できただけでもめっけもんですもんね。 例によって焼き鳥つまみにお酒を飲みながら観戦させてもらいました。 どの取り組みも、十分堪能させてもらいました。 前半戦では、高見盛のオーバーアクションがひときわ盛大な拍手が起こってました。 少々中断があって、天皇夫妻の入場があって、いよいよ終盤戦。 大関復活をかけた雅山が精彩を欠いて負けたのが残念でした。 朝青龍、白鳳ともに充実した取り口で初日をすんなりクリアーしたのはさすがでした。 取り組みが終了してすぐに正面入り口のまわると、天皇夫妻がおでまして手を振っているところを間近に拝見できたのもラッキーでした。 いろんな意味で見所満載の相撲観戦でした。 一昨日(01月10日)「三井記念美術館」で展覧会「柴田是真の漆×絵」を見た。昨年から開催されていて気にはなっていたのですが、ようやく拝見することができました。 わたしにとっては柴田是真さんて誰。といった、まったく未知なる存在でした。 手始めに宣伝文を写しておきます。 「柴田是真(1807~1891)は、幕末から明治期に活躍した漆芸家であり画家です。是真の洒脱なデザインと卓越した技巧は、現在では日本よりも欧米で高く評価されています。 米国テキサス在住のエドソン夫妻が収集した作品約70点が初めて里帰りする本展では、これらに日本国内の優品を加え、是真芸術の魅力を紹介します」ということです。 展示会場にはいると、漆による細密な細工が施された漆器がズラリと展示してありました。 江戸期の職人の粋を集めたような品々が並んでいました。 言ってみれば漆工職人、あるいは蒔絵師といった存在のようです。 欧米人が評価してコレクションしたのもわかるような品々ですね。 でも、わたしにとって興味ひかれたのは、和紙に色漆を用いて絵を描いた「漆絵」の方です。 はじめて実際の作品を拝見しましたが、けっしてキワモノではなく、しっかり作品として自立していました。 岩絵の具による日本画でもなく、油絵の洋画でもない新たな領域への果敢な挑戦であったことが良くわかりました。 明治期の大きな可能性を秘めた一つの試みとして、今後更に評価が高まる気がしました。 今回の展示は海外の特定コレクター収集作品が中心でしたが(展示の最後のコーナーは日本各地の優品が並んでましたが)、この展示を機会に、日本に収蔵されているいるであろう柴田是真作品を一同に集めた企画が開催されることを期待したいですね。 昨日(01月10日)「日本橋三越」で展覧会「世界遺産 アンコールワット展」を見た。だいぶ遅くなりましたが、今年の美術館巡りのスタートは「アンコールワット展」からとなりました。 わたし的にはけっこう好みのテーマですから口開けにはもってこいでした。 アンコールワットについての展示は2005年11月に「大アンコールワット展-壮麗なるクメール王朝の美」を拝見して以来です。 それ以前では1997年に「東京都美術館」で「アンコールワットとクメール美術1000年展」も見ています。 さて、今回の展示は「プノンペン国立博物館、シハヌーク・イオン博物館から、アンコール王朝最盛期の彫像作品と民族工芸品を中心に60余点を一堂に展覧いたします。出展作品の中には、2001年に上智大学アンコール遺跡国際調査団がバンテアイ・クデイ遺跡で発掘した仏像11点が含まれ、本展最大の見どころとなっています」とのことです。 構成は「第1部 めくるめく神々の祭典~永遠の救いを提示したカンボジア版ヒンドゥー教・仏教~」、「第2部 アンコール文明~世紀の発掘をアンコールの現場から発信する~」、「第3部 平和への祈り~神話が生きるひと・もの・こころ~」といった区分でした。 展示の初めからおしまいまで素晴らしい仏像がずらりと並んだ充実した展示でした。 会場が少し狭いのに多くの人が押しかけていて、だいぶ混雑していましたが、質の高い展示を堪能させてもらいました。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
当ブログを読んで下さっている方々に感謝申し上げます。 さて、このブログも2005年の3月からスタートして、5年ももうすぐといったところに来ています でも、昨年後半はアップも滞ってしまい、肝心の展覧会などの鑑賞記録をアップするのをほとんどサボってしまいました。 かろうじて月間記録のみで細々と継続といった状態でした。 昨年は、仕事上もけっこう大変な年でしたので、ブログを書く時間がなかなか取れなかったこともあるんですが、なんといっても最大の要因は、ブログで取り上げる項目をあんまり欲張りすぎた事のように思えます。 そもそもは、1日1件アップ厳守といった方針を掲げた為に、それを実現する為に、どんどん掲載項目を増やしてきた結果、ついには月に50件から60件ぐらいアップしないといけない状態になってしまいました。 更には前日の項目は翌日アップといった基準も決めていたために、たくさんの展覧会を見た翌日などは、なかなか日付が進まないといった状況になってしまい、けっきょく自らパンクしてしまいました。 ということで2010年の当ブログのアップ基準を低くすることにしました。 アップするのは美術館巡りやら映画やコンサート等々の鑑賞に出かけたときの備忘録を原則とし、プラスするのは旅行記も含めた街歩きの備忘録ぐらいまでとします。 よって、本を読んだ感想記録や品物の購入記録のアップは原則とりやめることとします。ただし、備忘録として読書記録と物品購入記録は月のまとめとしてアップすることにします。 これでおそらくアップする件数は半減ぐらいとなる予定です。 1日1件アップ厳守も取りやめます。1日1件アップの圧力がなくなるだけでだいぶ気分が楽になりますね。 さらに、翌日アップにもこだわらないことにします。まとめて複数の展覧会を見た日の記録も、1週間ぐらいかけてゆっくりアップして行くことにします。 こういったやり方で、なんとかこのブログを継続していきたい思っています。 さて、今年はどんな素晴らしい美術展や映画やらに出会えるのでしょうか。楽しみですね。 今年は美術展や映画を昨年以上にせっせと見に出かけるのはもちろんですが、視野を広げて、スポーツ観戦やら昨年は一度も行けなかった伝統芸能なども鑑賞したいと思っています。 又、関東地区でも一度も訪れていない美術館も残っていますので、こちらも少し意識していきたいと思っています。 今年のエンタメ初めは10日からスタート予定です。鑑賞記録を本ブログにゆっくり掲載していきますので、本年もよろしくお願いします。
2009年12月読書記録です。
一般書籍は10冊、週間本は12冊、図録は10冊でした。 評価は次の通りです。◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」。あくまでも独断の勝手な評価です。 週刊本及び図録には評価は原則付けません。 では、一覧リスト。 書籍 ◇三中信宏「分類思考の世界」(講談社現代新書)読了。 △細川護煕「閑居の庭から 不東庵日常 続」(小学館)読了。 △「別冊太陽 速水御舟」(平凡社)読了。9/4 △「MY History Book 昭和・平成3万日の記録」(講談社)読了。2,400 10/15 ◎三中信宏「系統樹思考の世界」(講談社現代新書)読了。12/3 △「ユリイカ2009年12月号特集:タランティーノ」読了。12/10 ◇青柳正規「人類文明の黎明と暮れ方(興亡の世界史00)」(講談社)読了。 ◇加島祥造「私のタオ―優しさへの道」(筑摩書房)読了。 ◇池澤夏樹「ぼくたちが聖書について知りたがったこと」(小学館)11/05 △丸谷才一「人形のBWH」(文藝春秋)12/10 週間本 -「週刊 西洋絵画の巨匠42 ルオー」(小学館) -「週刊 西洋絵画の巨匠43 アングル」(小学館) -「週刊 西洋絵画の巨匠44 アンチンボルド」(小学館) -「週刊 西洋絵画の巨匠45 ヴィトー」(小学館) -「週刊 世界の美術館70 大原美術館」(講談社) -「週刊 世界の美術館71 ベルギー王立美術館とアントワープ王立美術館」(講談社) -「週刊 世界の美術館72 ムンク美術館」(講談社) -「週刊 世界の美術館73 アテネ国立美術館とクノッソス宮殿」(講談社) -「週刊 国宝の美17[彫刻7]平安時代の密教彫刻」(朝日新聞社) -「週刊 国宝の美18[建築4] 塔」(朝日新聞社) -「週刊 国宝の美19[建築5」平安時代の仏堂建築」(朝日新聞社) -「週刊 国宝の美20[絵画7]仏教絵画3」(朝日新聞社) 図録 -「図録 能面」(三井記念美術館) -「図録 コレクションでたどるの25年 ベルギー美術」(姫路市立美術館) -「図録 速水御舟展」(山種美術館) -「図録 写楽 幻の肉筆画」(読売新聞) -「図録 ゴーギャン展」(NHK) -「図録 山水に遊ぶ 江戸絵画の風景250年」(府中市美術館) -「図録 フランス絵画の19世紀」(日本経済新聞) -「図録 古代ローマ帝国の遺産」(東京新聞) -「図録 Theハプスブルク」(読売新聞) -「図録 浮世絵百華-平木コレクションのすべて」(中央大学文学部)
2009年12月の鑑賞記録です。
12月に訪ねることができた展覧会は11でした。映画は1本、その他で落語1本でした。 評価基準はいつもと同じで、◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」です。再訪は評価マークはつけません。あくまでも小生の主観で、かってな評点です。 では、一覧です。 展覧会 △「いけばな~歴史を彩る日本の美~」(江戸東京博物館) △「将軍綱吉と元禄の世」(江戸東京博物館) △「旗本がみた忠臣蔵」(江戸東京博物館) △「出発-6人のアーティストによる旅 日本の新進作家展Vol8」(東京都写真美術館) ◇「浮世絵百華-平木コレクションのすべて」(たばこと塩の博物館) ◎「‘文化’資源としての炭鉱展」(目黒区美術館) △「ヴェルナー・パントン展」(東京オペラシティアートギャラリー) ◇「031 奥山民枝」(東京オペラシティアートギャラリー) △「project N39 住田大輔」(東京オペラシティアートギャラリー) ◇「清方/Kiyokata」(サントリー美術館) ◇「土偶展」(東京国立博物館) 映画 ◇「イングロリアス・バスターズ」(109シネマズ)見る コンサート なし その他 ◇「桂文珍独演会」(ゆめはっと)
2009年11月読書記録です。
一般書籍は14冊ほど読むことができました。週間本は15冊、図録は10冊でした。 評価は次の通りです。◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」。あくまでも独断の勝手な評価です。 週刊本及び図録には評価は原則付けません。 では、一覧リスト。 書籍 △穂村弘ほか「どうして書くの?穂村弘対談集」(筑摩書房) △上野千鶴子「男おひとりさま道」(法研) △祖父江逸郎「長寿を科学する」(岩波新書) △島田裕巳「教養としての日本宗教事件史」(河出ブックス) △谷川俊太郎「詩の本」(集英社) △池田清彦「寿命はどこまで延ばせるか?」(PHP新書) △石弘之「キリマンジャロの雪が消えていく―アフリカ環境報告」(岩波新書) △後藤武士「読むだけですっきりわかる日本史」 (宝島社文庫) △黒川章子「同い年辞典」(新潮新書) ◇関川夏央「「坂の上の雲」と日本人」(文春文庫) ◇落合淳思「古代中国の虚像と実像」(講談社現代新書) ◇ユリイカ2009年11月号 特集:若冲」(青土社) △最相葉月「ビヨンド・エジソン」 ◇唯円,親鸞「歎異抄」(光文社古典新訳文庫) -「週刊 国宝の美12{彫刻4}天平の塑像」 -「週刊 西洋絵画の巨匠37キスリング」 -「週刊 世界の美術館65ベルリン美術館2」 -「週刊 国宝の美13{彫刻5}天平後期・平安初期の仏像」 -「週刊 西洋絵画の巨匠38カルヴァッジョ」 -「週刊 世界の美術館66東京国立近代美術館と宮内庁三の丸尚蔵館」 -「週刊 国宝の美14{彫刻6} 十一面観音立像」 -「週刊 西洋絵画の巨匠39 ドラクロワ」 -「週刊 世界の美術館67 グッゲンハイム美術館とニューヨーク近代美術館2」 -「週刊 国宝の美15[絵画5]仏教絵画1」 -「週刊 西洋絵画の巨匠40 ゴヤ」 -「週刊 世界の美術館68 国立故宮博物館」 -「週刊 国宝の美16[絵画6]仏教絵画2」 -「週刊 西洋絵画の巨匠41 ファン・エイク」 -「週刊 世界の美術館69 ドレスデン美術館」 -「図録 よみがえる浮世絵-うるわしき大正新版画展」 -「図録 夢と追想の江戸」 -「図録 根津美術館 百華撰」 -「図録 特別展 江戸園芸花尽くし」 -「図録 特別展 菱田春草」 -「図録 皇室の名宝1」 -「図録 皇室の名宝2」 -「図録 若冲ワンダーランド」 -「図録 木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン」 -「図録 セバスチャン・サルガド アフリカ」
2009年11月の鑑賞記録です。
展覧会は19見ることができました。 久々にたくさんの展示にふれることができた月となりました。ということで訪れた展覧会は19でした。 その他にコンサートとお笑いを各1つずつ拝見できました・ 評価基準はいつもと同じで、◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」です。再訪は評価マークはつけません。あくまでも小生の主観で、かってな評点です。 では、一覧です。 展覧会 △「ビュフェとアナベール展」(いわき市立美術館) △「日本画にみる世界遺産の旅」(茨城県立天心記念五浦美術館) -「トリノ・エジプト展」(宮城県美術館) ◇「よみがえる浮世絵-うるわしき大正新版画展」(東京都江戸東京博物館) △「えどはくでおさらい!江戸時代」(東京都江戸東京博物館) -「夢と追憶の江戸-高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展」(三井記念美術館) ◇「新・根津美術館展-国宝那智瀧図と自然の造形」(根津美術館) ◇「特別展 菱田春草」(明治神宮文化館 宝物展示室) ◇「特別展 江戸園芸花尽し」(太田記念浮世絵美術館) △「野島康三-肖像の核心展」(渋谷松濤美術館) △「異界の風景-東京藝大油画科の現在と美術資料」(東京藝術大学大学美術館) ◎「皇室の名宝2期」(東京国立博物館) △「ロートレック・コネクション」(Bunkamuraザ・ミュージアム) △「ベルギー近代絵画のあゆみ」(損保ジャパン東郷青児美術館) ◇「新美術館開館記念 速水御舟展」(山種美術館) ◇「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン」(東京都写真美術館) ◇「セバスチャン・サルガド アフリカ」(東京都写真美術館) △「写真新世紀 東京展2009」(東京都写真美術館) △「ユートピア―描かれし夢と楽園―」(出光美術館) 映画 なし コンサート △「東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会」(オーチャドホール) その他 ◇「よしもと品川花月」(よしもとプリンスシアター)
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