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2009年07月読書記録

 2009年07月の読書記録です。
 7月は11冊と読み終えた本もだいぶ減ってしまいました。どうもいろんな面で気力が低下している気もします。
 こちらも8月には立て直ししたいですね。
 でも、まぁ、読み終えた本の数は減ってはいても、素晴らしい本に出会えたのも確かです。
 まず今月のベストワンは川崎健さんの「イワシと気候変動」です。
 これぞ学者恐るべしといった本でした。漁獲量の減少は乱獲によるものではなく、数十年スケールで変動する「レジューム・シフト」によるとい、うまさしく目から鱗といった刺激に満ちた著作でした。
 その他にも最近刊行が相次いでいる辺見庸さんの著作、文庫化された半藤一利さんの「昭和史」2巻、岡田暁生さんの音楽論、田近英一さんの地球環境史と読み応えのある著作に出会えました。
 今月は、2シリーズを買い続けているのに積ん読状態になっている「週間本」にも手を付けることができました。まずは「週刊 西洋絵画の巨匠」を9月までに追いつくことを目標にしておきます。
 図録は5冊ほど目を通すことができました。

 評価は次の通りです。◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」。あくまでも独断の勝手な評価です。読んだときのコメントはブログの該当投稿を参照してください。
 週刊本及び図録には評価は原則付けません。
 では、一覧リスト。

 書籍
△石澤良昭「東南アジア 多文明社会の発見(興亡の世界史11)」(講談社)
◇辺見庸「美と破局 (辺見庸コレクション3)」(毎日新聞社)
◇半藤一利「昭和史 1926-1945」(平凡社ライブラリー)
△速水豊「シュルレアリスム絵画と日本」(NHKブックス)、
△クリーゲスコルテ「ジュゼッペ・アルチンボルド1527-1593」(タッシェン)
◇半藤一利「昭和史 〈戦後篇〉 1945-1989」(平凡社ライブラリー)
◇岡田暁生「音楽の聴き方 聴く型と趣味を語る言葉」(中公新書)
△鶴見俊輔「不逞老人」(河出書房新社)
△片岡義男「ピーナツ・バターで始める朝」(東京書籍)
◇田近英一「地球環境46億年の大変動史」(化学同人)
◎川崎健「イワシと気候変動―漁業の未来を考える」(岩波新書)

 週刊本
-「週刊 西洋絵画の巨匠 5号 レオナルド・ダ・ヴィンチ」(小学館)
-「週刊 西洋絵画の巨匠 6号 シャガール」(小学館)
-「週刊 西洋絵画の巨匠 7号 ドガ」(小学館)
-「週刊 西洋絵画の巨匠 8号 レンブラント」(小学館)
-「週刊 西洋絵画の巨匠 9号 ピカソ」(小学館)
-「週刊 西洋絵画の巨匠 10号 ゴーギャン」(小学館)
-「週刊 西洋絵画の巨匠 11号 セザンヌ」(小学館)
-「週刊 西洋絵画の巨匠 12号 ボッティチェリ」(小学館)
-「週刊 西洋絵画の巨匠 13号 ミレー」(小学館)

 図録
-「図録 没後80年 岸田劉生 肖像画をこえて」(日本経済新聞社)
-「図録 芳年-「風俗三十二相」と「月百姿」-」(太田記念美術館)
-「図録 古代カルタゴとローマ展」(東映)
-「図録 奇想の王国 だまし絵展」(中日新聞社)
-「図録 ネオテニー・ジャパン-高橋コレクション」(美術出版社)

by daisenhougen | 2009-07-31 07:16 | 読書記録(まとめ)
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