傳田光洋「賢い皮膚」を読む

d0001004_13431592.jpg 傳田光洋「賢い皮膚─思考する最大の〈臓器〉」を読んだ。
 現代科学の最前線を生き生きと伝えてくれる素晴らしい著作に出会えました。
 しかもなんと皮膚学の最前線です。
 皮膚は全て合わせると3kgにもなり、肝臓や脳よりも大きな最大の臓器であるといった事から始まり、皮膚は脳と同じ機能を持っているといった最新の研究成果までが開陳されています。
 かなり専門的な記述が続きますが、ところどころに化粧会社の研究員ならではのおもしろトピックもはさんであるので、わたしみたいな文系人間にも読み通すことができました。
 科学者の探求プロセスも生き生きと伝えてくれてますし、皮膚に関する蘊蓄も仕込むことができた愉しい読書でした。

 著者の傳田光洋(1960年-)さんは分子工学専攻で資生堂研究所主任研究員とのことです。
 目次:はじめに、第1章 皮膚の様々な様相、第2章 表皮と角層、第3章 皮膚は自律している、第4章 皮膚が感じる、第5章 身体と皮膚、第6章 情報処理システム、あとがき、参考文献。
 筑摩書房(ちくま新書)、2009年07月10日第1刷、756円、新書版、213頁。

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by daisenhougen | 2009-08-02 07:42 | 読書-詩歌小説評論他
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