四方田犬彦「音楽のアマチュア」を読む

d0001004_14141168.jpg 四方田犬彦「音楽のアマチュア」を読んだ。
 四方田さんの守備範囲の広さにはいつも驚かされているのですが、今度はなんと音楽にまで触手を伸ばしてきましたね。
 2005年11月から2009年03月まで「一冊の本」に連載されたとのことで、abc順に39項目が取り上げられています。
 取り上げられているのは、クラシックはもちろん、ジャズ、ロック、民族音楽、そして現代音楽と何でもござれといったとこです。
 そしてその音楽愛好の起源たるや、かなりの部分が高校時代というんだから、四方田さんの早熟ぶりは凄いですね(もちろん膨大な読書や映画も同時にこなしているようですしね)。
 アマチュアなどと謙遜した位置を強調していますが、実際はかなりヘビーな論述が展開されています。音楽論といっても思想的な味付けがキーとなっています。このあたりはやっぱり四方田さんらしいですね。
 これだけ幅広い音楽を取り上げてはいるのですが、不思議にこの音楽を聴いてみたいという気にはなりませんでした。このあたりがアマチュアなんでしょうか・・・。

 目次:音楽の希有について、アリ・アクバル・ハーン、「アリラン」、アルバート・アイラー、ヨハン・セバスティアン・バッハ、ビートルズ、ジェフ・ベック、バルトーク・ベーラ、ジョルジ・ベン、ルチアーノ・ベリオ、ジョン・ケージ、ジョン・コルトレーン、キューバ、マイルス・ディヴィス、ボブ・ディラン、クツィ・エルゲネ、モートン・フェルドマン、ブリジット・フォンテーヌ、ガムラン、フィリップ・グラス、グレン・グールド、ジミ・ヘンドリックス、ロバート・ジョンソン、ウム・クルスーム、カラオケと替え歌、河内音頭、オリヴィエ・メシアン、モロッコ、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、ザ・ピーナッツ、ローリング・ストーンズ、ロマ、ニーノ・ロータ、アーノルド・シェーンベルク、高橋悠治、ジョゼッペ・ヴェルディ、リヒャルト・ワーグナー、ヤニス・クセナキス、フランク・ザッパ。
 朝日新聞、2009年07月30日第1刷、2,415円、四六版、376頁。

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by daisenhougen | 2009-08-03 07:13 | 読書-詩歌小説評論他
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