藤生京子「吉本隆明のDNA」を読む

d0001004_9585972.jpg 藤生京子「吉本隆明のDNA」を読んだ。
 吉本さんについて論じた本としては、6月に鹿島茂さんの「吉本隆明1968」を読んだばかりです。この本が素晴らしかったので、ついつい関連本としてこちらにも手を伸ばしてみました。
 こちらの著作は新聞記者の藤生京子さんが6名の著名人にインタビューして、その内容を著名人の仕事と絡ませてまとめましたといった作りです。
 その著名人は姜尚中、上野千鶴子、宮台真司、茂木健一郎、中沢新一、糸井重里の各氏です。
 現在の吉本さんにかなり距離をおいている人から、積極的にその影響を語る人までかなりバラエティにとんだ人選です。
 なにか有名人だったら誰でもよかったのではと疑ってしまいました・・・。
 吉本隆明のDNAなんて名前倒れでしたね。
 更には著者自身が吉本さんにまったく思い入れがないようですから、読んでいて熱さがまったく伝わってきませんでした。
 お仕事でせっせと吉本さんを勉強したので、器用にまとめてみましたといったところでしょうかね。
 中沢新一さんが吉本隆明論を執筆中というのを知ったことが唯一の収穫だったかもしれません。
 著者の藤生京子(1965年-)さんは朝日新聞社の記者とのことです。
 目次:まえがき、姜尚中「世界の本質をつかむ、根っからの詩人」、上野千鶴子「空前絶後。根底的にものを考える人」、宮台真司「実存主義者の倫理」、茂木健一郎「どきっとするような本質」、中沢新一「最も強力な、日本語をもちいて思考した人」、糸井重里「態度への共感」、吉本隆明略年譜、あとがき。
 朝日新聞出版、2009年07月30日第1刷、1,995円、四六版、299頁。

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by daisenhougen | 2009-09-03 07:58 | 読書-詩歌小説評論他
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