「斎藤真一展 瞽女と哀愁の旅路」を見る

d0001004_15521349.jpg 先日(01月23日)「武蔵野市立吉祥寺美術館」で展覧会「斎藤真一展 瞽女と哀愁の旅路」を見た。
 こちらの美術館も初めて訪れることができました。
 気にはなっていたのですが、なかなか訪れる機会がありませんでしたが、今回ようやく実現できました。
 立地的には吉祥寺駅からほど近く、繁華街のど真ん中にある大きなビルの中のワンフロアーでした。まぁ言ってみれば「伊勢丹」の付属施設といえなくもありません。
 その肝心な「伊勢丹」が閉店が決まっているようですので(閉店セールのまっただ中でした)、今後の存続などはどうなってしまうんでしょうか。チョット心配です。

 さて、斎藤真一さん。
 わたくし的には少々気になる存在でして、山形県の天童温泉にある「斎藤真一心の美術館」を2001年と2007年の2度にわたって訪れたことがあります。
 ただ、非常に小さな美術館であるために、たくさんの作品を展示することはできない施設でした。。
 その後も、けっこう注意していたつもりでしたが、なかなかまとまった形での斎藤真一さんの展示にはお目にかかることなく、今日に至ってしまいました。
 そんな中、ようやくまとまって斎藤真一さんの作品に触れることができる機会ですから、見逃すわけにはいきませんね。
 なんて言いながら、前期展示には間に合わずに、今回訪れたときには後期の展示と変わっていました。
 前後期あわせて120点ほどの作品展示とのことですが、前期に展示されていた初期作品や「明治吉原細見記」シリーズを見ることができなかったのは残念でした。
 でも、前期展示のエッセンスや代表作「越後瞽女日記」シリーズはしっかり展示されてましたし、「街角シリーズ」そして未完の絶筆までもも展示してありました。
 いうまでもなく「越後瞽女日記」シリーズの瞽女を描いたグロテスクでもあり、哀感をに充ち満ちた作品は素晴らしかったです。
 作者の言う赫(あか)の素晴らしさにしばし見とれてしまいました。
 更には作者が影響を受けたという藤田嗣治を彷彿させるような乳白色とも言える淡い色彩の風景画も素晴らしかったです。
 斎藤真一さんは赫だけではないのが良くわかりました。

 今度は日本各地にあるであろう代表作を網羅した、大回顧展みたいなものを企画して欲しいですね。

 この美術館には荻原秀雄記念室と浜口陽三記念室が併設されていました。
 荻原秀雄記念室では「イソップ絵噺シリーズ」という木版画シリーズが展示されていました。
 浜口陽三記念室では「浜口陽三生誕百年partⅢ パリからサンフランシスコへ」ということでメゾチントによる銅版画作品が展示されていました。展示室の奥には浜口さんが生前使用したプレス機なども展示してありました。
 こちらも狭いスペースながら、大変充実した展示でした。

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by daisenhougen | 2010-01-26 06:51 | 鑑賞記-展覧会
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