「没後400年 特別展 長谷川等伯」を見る

d0001004_14464712.jpg昨日(03月03日)「東京国立博物館」で展覧会「没後400年 特別展 長谷川等伯」を見た。
 今年の展覧会では最大の注目展示の一つですね。
 なんせ「国内に存在するほぼすべての等伯の作品を、一挙に公開する史上最大規模の大回顧展」とのことで国宝3件、重要文化財約30件など含めた73件もの展示ですから凄いもんです。 しかしながら展示期間が短いってんで、万難排して平日に訪れました。
 今回は、この展覧会を当て込んで出版された黒田泰三「もっと知りたい長谷川等伯」(東京美術)、「長谷川等伯 桃山画壇の変革者(別冊太陽 日本のこころ)」(平凡社)、「芸術新潮2010年03月号 特集:長谷川等伯」(新潮社)の3冊に眼を通しておきましたので、自分的には準備万端といったとこです。
 会場前には行列もなかったので、ホッとしながら会場に入りました。
 でも、やっぱり混んでました。
 どの作品の前にも人が群がっていました。まぁ、スムーズに会場には入れただけでも有り難いと思うしかありませんね。

 展示は第1章 能登の絵仏師・長谷川信春、第2章 転機のとき―上洛、等伯の誕生―、第3章 等伯をめぐる人々―肖像画―、第4章 桃山謳歌―金碧画―、第5章 信仰のあかし―本法寺と等伯―、第6章 墨の魔術師―水墨画への傾倒―、第7章 松林図の世界といった区分です。
 最初は能登時代の仏画がズラーリと勢揃いです。
 こういった若書きの作品がこうやって一堂に会するだけでも凄いですね。
 上洛後の作品や肖像画といったのが続きますが、ようやっと人混みも少し緩和されてきました。
 このあたりから等泊さんの本領発揮の作品がずらりと並び始めます。
 まずは「波濤図」(京都・禅林寺蔵)。
 いやぁ素晴らしいです。この力満ちあふれた波の表現には圧倒されますね。
 続いて「楓図壁貼付」、「松に秋草図屏風」(ともに京都・智積院蔵)といった国宝がそろい踏みですから前半のハイライトですね。

 売店をチョット冷やかしてから後半のコーナーへ突入。
 こちらもお宝ズラリと並んでますが、なんといっても「仏涅槃図」(京都・本法寺蔵)は別格です。大涅槃図で天井からでも大きすぎる感じです。なんせ縦10m、横6mだそうです。
 じっくり見つめさせてもらいました。
 その後は水墨画がこれでもかこれでもかと続きます。
 圧倒的な迫力にすっかり魅了させられました。
 その中にお猿さんを描いた「枯木猿猴図」(京都・龍泉庵)にはホッとさせられました。くっきりお目々がかわいいです。売店でそのぬいぐるみが売ってたので、ついつい買ってしまいました。
 そして最後はなんといっても「松林図屏風」でした。前座として最近発見された「月夜松林図屏風」などを従えて、本命の国宝さんで締めくくりでした。
 等伯といえば「松林図屏風」のイメージばかりが強かったのですが、この展覧会で、等伯さんは「松林図屏風」一点で代表させることなどとてもできない、多面的で巨大な存在であることが、否応なく納得させられました。

 展示替え後に、なんとか再訪したいですね。もう二度とこれだけのラインナップは体験できない気がします。でも、会期末頃には凄い混雑でしょうから、少々覚悟が必要かもしれませんね。

[PR]
by daisenhougen | 2010-03-04 06:45 | 鑑賞記-展覧会
<< 「特集陳列 農村(田園)へのま... 2010年02月読書記録 >>