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2010年03月読書記録

 2010年03月の読書記録です。
 03月は20冊ほど読むことができました。
 その中で最も心に残ったのは辺見庸さんの「詩文集」です。だいぶ刊行が延び延びとなっていましたが、ようやく入手できました。「生首」などとインパクトがある題名ですが、内容も辺見節全開の強烈パンチ炸裂の作品です。辺見さんは評論家でもなく、小説家でもなく、詩人なんだ、とひとりで納得しました。
 それ以外ではクリント・イーストウッドの評伝、先月読んで感心した伊藤比呂美さんの旧作「とげ抜き新巣鴨地獄縁起」、海外で刊行された国芳展の図録の素晴らしいクオリティなどに感銘を受けました。
 週間本は完結が相次ぎ、今月はチョット寂しくなりました。
 図録は3冊でしたので、けっこうたまってきました。4月には追いつかなくてはなりませんね。

 評価は次の通りです。◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」。あくまでも独断の勝手な評価です。
 週刊本及び図録には評価は原則付けません。
 では、一覧リスト。

 書籍
△山口謠司「ん―日本語最後の謎に挑む」(新潮新書)
△鈴木淳「維新の構想と展開(日本の歴史20)」(講談社学術文庫)
△「新潮2010年3月号 特集:小説家52人の2009年日記リレー」(新潮社)
△大貫隆「聖書の読み方」(岩波新書)
△杉浦日向子「百日紅(上)」(ちくま文庫)
△杉浦日向子「百日紅(下)」(ちくま文庫)
△伊藤比呂美「河原荒草」(思潮社)
◇伊藤比呂美「とげ抜き新巣鴨地獄縁起」(講談社)
△山折哲朗「増補改訂版 人間蓮如」(洋泉社新書)
△柴田一成「太陽の科学」(NHKブックス)
△谷川俊太郎・加藤俊朗「呼吸の本」(サンガ)
△「日本の近現代史をどう見るか(シリーズ日本近現代史10)」(岩波新書)
◇エリオット「クリント・イーストウッド ハリウッド最後の伝説」(早川書房)
△内田樹・釈微宗「現代霊性論」(講談社)
△「PEN 2010年3/1号 特集:キリスト教徒は何か」(阪急コミュニケーションズ))
△佐々木隆「明治人の力量(日本の歴史21)」(講談社学術文庫)
◎辺見庸「詩文集 生首」(毎日新聞社)
◇「Kuniyoshi From the Arthur R. Miller Collection」(Royal Academy Books)
△ペンク「タマラ・ド・レンピッカ((岩波アート・ライブラリー )」(岩波書店)
△武村政春「おへそはなぜ一生消えないか」(新潮新書)

 週間本
-「週刊 国宝の美28[彫刻11]快慶と定慶」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美29[彫刻12]鎌倉中期の彫刻」(朝日新聞)
-「週刊 歴史でめぐる鉄道全路線34 常磐線ほか」(朝日新聞)

 図録
-「図録 所蔵水彩・素描展-松方コレクションとその後」(国立西洋美術館)
-「図録 没後400年 特別展 長谷川等伯」(東京国立博物館)
-「図録 生誕120年 小野竹喬展」(毎日新聞・NHK)

by daisenhougen | 2010-04-01 06:43 | 読書記録(まとめ)
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