2010年06月読書記録

 2010年06月の読書記録です。
 06月は11冊しか読めませんでした。5月に続いて低調なままです。
 そんな数少ない読書でしたが、心に残った本をいくつか挙げておきます。
 宮下さんと吉川さんの新書版の美術本は力のこもった著作でした。四方田さんの新書版の映画本も目配りの効いた力作ですね。
 でもなんといっても今月のベストワンは野間さんのハングルの誕生を描いた作品です。こちらも新書版ですが、学術書といってもいいぐらい力がこもっていました。学者恐るべしです。

 一方、今月は×を付けた著作が2冊もありました。めったに×なんて付けないんですが、この2冊はひどすぎます。
 前者は韓国人、後者はアメリカ先住民に対する強い偏見が根底に流れていました。正論を吐いているように科学的な装いをまといながら頑迷な偏見を主張するジャーナリストと大学教師といったとこでしょうか。
 こういった本にあたってしまうと悲しくなりますね。こんな本読まされると、つくづく人間って進歩してないだけじゃなく、退化してるんじゃないかと思ってしまいます・・・・・。

 そうそう「興亡の世界史」もようやっと完結です。だいぶ待たせた割には内容の薄い最終配本の一冊でした。このシリーズはレベルのバラツキが大きいシリーズでしたが、最後はハズレでした。

 評価は次の通りです。◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」。あくまでも独断の勝手な評価です。
 週刊本及び図録には評価は原則付けません。
 では、一覧リスト。

書籍
◇宮下規久朗「ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡」(光文社新書)
△加島祥造「美のエナジー 加島祥造詩画集」(二玄社)
◇吉川節子「印象派の誕生―マネとモネ」(中公新書)
△姜尚中、玄武岩「大日本・満州帝国の遺産(興亡の世界史18)」(講談社)
△「BRUTUS2010年06/15特集:印象派、わかってる?」(マガジンハウス)
△「一個人2010年07月号特集:日本の仏教入門」(KKベストセラーズ)
×室谷克実「日韓がタブーにする半島の歴史」(新潮新書)
◇四方田犬彦「『七人の侍』と現代-黒澤明再考」(岩波新書)
△「芸術新潮2010年6月号 特集:ルーシー・リー」(新潮社)
×G.コクラン、H.ハーペンディング「一万年の進化爆発」(日経BP社)
◇野間秀樹「ハングルの誕生 音から文字を創る」(平凡社新書)

週間本
-「週刊 国宝の美36[絵画11]肖像画」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美37[彫刻13]肖像彫刻」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美38[絵画12]渡来絵画」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美39[建築10]中世の禅宗建築」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美40[建築11]桃山時代の建築」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美41[絵画13]風俗画」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美42[絵画14]等泊と永徳」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美43[工芸3]刀剣」(朝日新聞社)

図録
 なし

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by daisenhougen | 2010-07-02 06:16 | 読書記録(まとめ)
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