「ナポリ・宮廷と美―カポディモンテ美術館展」を見る

d0001004_14214013.jpg 先日(07月02日)「国立西洋美術館」で展覧会「ナポリ・宮廷と美―カポディモンテ美術館展 ルネサンスからバロックまで」を見た。
 カポディモンテ美術館。
 わたしには初めて聞く名前なんですが、ナポリにあるイタリア有数の美術館だそうです。
 なんせ国立西洋美術館が持ってくるんだから、並の美術館じゃないですよね。
 一応説明文を写しておきます。
 「ナポリの丘の上に建つその名もカポディモンテ美術館(カポディモンテとは「山の上」の意)は、イタリアを代表する美術館のひとつとしてその名を知られています。
 所蔵品の核となっているのは、16世紀にファルネーゼ家が収集した作品です。当時権勢をふるったファルネーゼ家は、一級の美術品を収集することで家名を高めました。本展の前半は彼らが収集したルネサンスからバロックまでの作品を紹介します。後半は、17世紀のナポリ絵画を紹介します。当時ナポリはバロック美術の中心地のひとつとして、多くの優れた画家たちを輩出しました。これらはナポリを統治したブルボン家が収集したものでした。
 展示されるのは約80点の絵画・彫刻・工芸・素描です。かつての大貴族の栄華を物語る名品の数々をご鑑賞ください」とのことです。

 今年は印象派ばっかり目立って、チョット食傷気味になってますんで、こういいった正統的なオールドマスターの展示は貴重です。

 前半は「Ⅰ.イタリアのルネサンス・バロック美術」ということす。
 由緒正しい正統的な大作がずらりと揃って展示されている様は壮観です。チョット気軽になんて作品はまったくありません。重厚かつ荘厳な作品達です。
 わたくしめもチョット居住まい正して拝見させてもらいました。

 その中から有名どころをいくつか。
 まずは、なんといってもパルミジャニーノ《貴婦人の肖像(アンテア)》です。
 チラシやポスターで大々的に扱われていますし、今回の展示の目玉中の目玉ですね。
 意志が強そうで凛とした感じが凄いです。はたして貴婦人なのか娼婦なのか興味深いですね。
 ブロンズィーノ《貴婦人の肖像》。美しいですね。気に入っちゃいました。
 ティツィアーノ《マグダラのマリア》。すごいですね。ティツィアーノさんも持って来ちゃったんですね。
 エル・グレコ《燃え木でロウソクを灯す少年》。さすがエル・グレコ。一気に彼の世界になってしまいます。大好きなエル・グレコ見れただけでも大満足です。
 グイド・レーニ《アタランテとヒッポメネス》。大胆な構図にしばし唖然。
 その他書けば切りないので、この辺でやめておきます。

 中間に「Ⅱ.素描」で中休み。有名どこが並んでました。

 後半は「Ⅲ.ナポリのバロック絵画」ですが、こちらは門外漢にはほとんど名前の知らない画家たちの作品でした。
 解説によるとカラヴァッジョが2度ほどこのナポリに滞在したことで、その影響をうけた作品が多いとのことですが、なんとなく納得。

 それらの中ではアルテミジア・ジェンテレスキ《ユディットとホロフェルネス》が強烈なインパクトを与えてくれてます。
 血みどろの作品です。凄いですね。
 作者のアルテミジア・ジェンテレスキは世界初の女性画家で、先輩画家に犯され、男に対する恨みを絵に込めたなんて説明読むと、なおさら背筋がぞっとします。
 野次馬根性でこの作品見ただけでも、充分元が取れる展覧会です。

 まだまだ興味深い作品目白押しです。こんなに充実したオールドマスターの展示が日本で見ることできるなんて最高です。
 会期はまだまだあるので、絶対、再訪しなくてはね。

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by daisenhougen | 2010-07-08 06:21 | 鑑賞記-展覧会
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