2010年10月読書記録

 2010年10月の読書記録です。
 10月は22冊ほど目を通すことができました。
 その中でのナンバーワンは「磯江毅 写実考──Gustavo ISOE's Works 1974-2007」です。磯江毅さんの一生をかけた仕事が詰まっています。磯江さんが亡くなる前に出版された唯一の画集にして遺著です。先日拝見した展覧会の衝撃がそっくり詰まっています。

 その他にも素晴らしい著作にいろいろ巡り合えました。
 四方田さんの最近の著作が人生訓じみていたのは脳の手術を受けたことがきっかけだったんですね。やっと腑に落ちた感じです。
 岡田温司さんの著作は学者恐るべしいった濃い内容でした。いつものとおり眼から鱗の話が満載でした。おおイタリア。あこがれのイタリア。
 狩野博幸さんは奇想の画家を取り上げたありきたりの著作と思いきや、まったく違ってました。北斎と富士山信仰との関連など着眼点の鋭さに脱帽です。もっと突っ込んだ著作を刊行してほしいですね。
 天明屋尚さんのBASARA宣言。著作としては抜群におもしろいです。でもアーチストは作品ですよ。 渡辺裕さんの明治期から現代までの音楽をめぐる鋭い分析もすごかったです。
 川上弘美さんの素敵な小説の裏には、俳句で言葉をとぎすましていたんですね。

 図録は16冊でした。年末までには今年購入分は追いつきたいですね。

 評価は次の通りです。◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」。あくまでも独断の勝手な評価です。
 週刊本及び図録には評価は原則付けません。
 では、一覧リスト。

書籍
△坂井修一「ここからはじめる短歌入門」(角川選書)
△圀府寺司「ゴッホ 日本の夢に懸けた芸術家」(角川文庫)
△「大人のOFF 2010年11月号 この秋絶対見るべき!世界の名画100」(日経BP)
◇四方田犬彦「人、中年に到る」(白水社)
◇岡田温司「グランドツアー―18世紀イタリアへの旅」(岩波新書)
△坂上康俊「律令国家の転換と「日本」(日本の歴史05)」(講談社学術文庫)
△「一個人2010年11月号 特集:国宝入門」(KKベストセラーズ)
△「芸術新潮2010年10月号 特集:今こそ読みたいゴッホの手紙」(新潮社)
△宮下規久朗「裏側からみた美術史」(日経プレミアシリーズ新書)
◎「磯江毅 写実考──Gustavo ISOE's Works 1974-2007」(美術出版社)
△山口裕美「観光アート」(光文社新書)
△「ラブプラス+ 公式ガイド」(エンターブレイン)
△柏井壽「ひとり京都の秋」(光文社新書)
△池田清彦「オスは生きているムダなのか」(角川選書)
◇狩野博幸「江戸絵画の不都合な真実」(筑摩選書)
△田中長徳「カメラは詩的な遊びなのだ。」(アスキー新書)
△「芸術新潮2010年11月号 特集:いざ鎌倉 武家の都の祈りと美」(新潮社)
◇天明屋尚「BASARA-越境する日本美術論」(美術出版社)
◇渡辺裕「歌う国民」(中公新書)
△片岡義男「階段を駆け上がる」(左右社)
△「北斎決定版(別冊太陽日本のこころ174)」(平凡社)
◇川上弘美「句集 機嫌のいい犬」(集英社)


図録
-「図録 伊藤若冲 -アナザーワールド」(マンゴスティン)
-「図録 ナポリ・宮廷と美 カボディモンテ美術館展」(TBSテレビ・東京新聞)
-「図録 古屋誠一 メモワール」(産経新聞)
-「図録 ハンス・コパー展ー20世紀陶芸の革新」(ヒュース・テン)
-「図録 特別展 大哺乳類展-海のなかまたち」(朝日新聞)
-「図録 国立能楽堂コレクション展」(NHKプロモーション)
-「図録 ブリューゲル版画の世界」(Bunkamura/読売新聞)
-「図録 MASKS-仮の面(かりのおもて)」(マンゴスティン)
-「図録 トリック・アートの世界」(美術館連絡協議会)
-「図録 オノデラユキ」(淡交社)
-「図録 山種コレクション 浮世絵 江戸絵画」(山種美術館)
-「図録 肖像 ポートレート写真の180年」(講談社)
-「図録 十和田市現代美術館」(十和田市現代美術館)
-「図録 ロボットと美術 ~身体×機械のビジュアルイメージ」(講談社)
-「図録 三菱が夢見た美術館」(三菱一号館美術館)
-「図録 ラファエル前派からウィリアム・モリスへ」(カタログ委員会)

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by daisenhougen | 2010-11-02 06:36 | 読書記録(まとめ)
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