「再興第90回 院展」を見る

d0001004_1623196.jpg 昨日(9月4日)「再興第90回 院展」を「東京都美術館」で見た。
 入選作272点と同人の出品作33点の展示で、全て見て回ると結構ハードでしたね。
 もちろん目当ては同人たちの最新作でしたが、今回は片岡球子おばあちゃんの出展もなく寂しかったですね。唯一の現在の院展における表現のアナーキストによる出展もなくなり、この日本美術院同人といったブランドも90回になりほぼ終焉を迎えつつあるのかも知れませんね。
 現在の院展の中心となっているのが平山郁夫なんでしょうが、彼の作品は工芸品のようなもんですから、その人を中心に担いでいるんだからダメなのは当然かも知れませんね。そしてその弟子たちが同人の主流を占めているんでしょうね。ひたすら緻密で穏当な作品ばかりが量産される体制ができあがっているんでしょうね。そして入選の基準はひたすら技法の習得しかないんでしょうね。
 大体において、この同人諸氏は現代における日本画表現とは何かを考えて書いているんでしょうか。例えばテーマにしても目をむくような、目を背けるような画題は一点もなかったですね。300点も展示してあって、1点も心をえぐる作品を展示できない事にこのグループの病根があるんですね。
 横山大観をもちだすまでもなく、日本画というフィールドでラジカルな表現を続けてきたこの集団も小倉遊亀の死で終わったのかも知れませんね。唯一の生き残りは片岡球子さんだけかもしれませんね。でも彼女に期待するなんてできませんしね。
 日本画を愛するものとして、本当に残念ですね。大雨と一緒にこの澱を流し去って欲しいですね。

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by daisenhougen | 2005-09-05 16:10 | 鑑賞記-展覧会
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