「青木繁<海の幸>100年展」を見る

d0001004_15335120.jpg 昨日(9月28日)「ブリヂストン美術館」で「青木繁<海の幸>100年展」を見た。 青木繁(1882-1911)については教科書にのっていたこの「海の幸」ぐらいしか知りませんでした。今回は20点ほど展示してありましたが、やっぱり圧倒的に「海の幸」が素晴らしいですね。同時に展示してあった「わだつみのいろこの宮」や「大穴牟知命」などは大作ですが、特に印象に残るわけではありませんでした。かえって若き青木繁の意図や時代背景が透けて見えるようでイヤでした。今回は網羅的な展覧会ではないので、青木繁には素晴らしい作品がまだあるのかも知れませんが・・・。
 さて「海の幸」ですが、初めて現物を拝見しました。思ったほど大きくないんですね。そして、どう見ても完成された作品とは思えません。下書きのような線が残っているし、彩色も完全ではありません。
 でもそんなことはお構いなしに確固たる存在感を持っています。作者の若さ(そして時代の若さ)が作らせた傑作ですね。荒々しく力強い筆の勢いと獲物の魚を運ぶ若き群像のテーマが見事に一致していますね。油絵による表現が日本的表現を獲得した記念碑的作品なのかもしれませんね。

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by daisenhougen | 2005-09-29 15:31 | 鑑賞記-展覧会
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