「武満徹~マイ・ウェイ・オブ・ライフ」を聴く

d0001004_9235720.jpg 昨日(4月13日)、「東京文化会館」で「武満徹~マイ・ウェイ・オブ・ライフ」を聴いた。
 指揮:ケント・ナガノ、管弦楽:ベルリン・ドイツ交響楽団、演出:ペーター・ムスバッハ (ベルリン州立歌劇場総監督・芸術監督)、メラニー・フーシェ(少女)、ジョルジェット・ディー(女優)、クリスティーヌ・オーストリン(老女)、ドワイネ・クロフト(バリトン)、三橋貴風(尺八)、田中之雄(琵琶)、山口恭範(打楽器)、モイカ・エルドマン(ソプラノ)、鈴木大介(ギター)、東京オペラシンガーズ。
 演奏曲目は「聞かせてよ、愛の言葉を」、「水の曲」、「弦楽のためのレクイエム」、「ノヴェンバー・ステップス」、「ワルツ」(「他人の顔」より)、「系図~ファミリー・トゥリー」、「小さな空」、ムナーリ・バイ・ムナーリ、「スタンザI」、「マイ・ウェイ・オブ・ライフ」、「思い出のサンフランシスコ」。
 開演前のロビーは芸術系の有名人や有名人っぽい人がいっぱいうろうろしていて華やか。谷川俊太郎、浅利慶太、加藤和彦、ケントナガノなどを間近に拝見。客席はTV放送のカメラがいやに仰々しく陣取っていたが、客席は結構空席が目立っていた。 
 さて内容は「3人の女」から「幸福な死」まで舞台上に緩慢な動作で人形や奇妙な衣装の登場人物が移動してゆき、上記の武満の音楽が演奏されるスタイル。登場人物のモノローグと叫び声が音楽と交差するといった案配。
 こういった仕立てで武満作品を演奏する意味があるんだろうか。最先端の舞台表現と、衣装と造形表現と武満作品の音楽とのコラボレーションを意図しているんだろうが、成功しているとは思えなかった。そもそも緻密なガラス細工のような武満作品はオペラ演劇的空間と異質ではないんだろうか。
 終演後もみんな律儀に拍手をしていたが、みんなとまどいの拍手であったように思う。
小生は武満作品に対しては熱心な聞き手ではなかった。CDだって「ノヴェンバー・ステップス」ほか数枚ぐらいしか持っていないし、演奏会だって彼の作品だけを目当てで聴きに行くことはまずない。ただ昔NHKTVで放送していた「夢千代日記」の音楽のすばらしさは深く印象に残っている。このまがうことなき現代音楽がTVドラマとマッチしているの驚きだった。
 この試みももっと小さな空間での映像表現とのコラボレーションであればもう少しよかったのかもしれない。ちょっと残念な試みだったと思う。

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by daisenhougen | 2005-04-14 09:29 | 鑑賞記-コンサート
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