「谷川俊太郎詩選集2」(集英社文庫)を読んだ。
中国人の学者兼詩人の田原が谷川俊太郎の全詩篇から選び3分冊で刊行のうちの2冊目。1975年から1988年までの次の詩集から選ばれている。 「定義」(思潮社)1975.9、「夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった」(青土社)1975.9、「誰もしらない」(国土社)1976.2、「由利の歌」(すばる書房)1977.8、「タラマイカ偽書残闕」(書肆山田)1978.9、「質問集」(書肆山田)1978.9、「そのほかに」(集英社)1979.11、「コカコーラ・レッスン」(思潮社)1980.10、「ことばあそびうた また」(福音館書店)1981.5、「わらべうた」(集英社)1981.10、「わらべうた 続」(集英社)1982.3、「みみをすます」(福音館書店)1982.6、「日々の地図」(集英社)1982.11、「どきん」(理論社)1983.2、「対詩」(書肆山田)1983.6、「スーパーマンその他大勢」(グラフィック社)1983.12、「手紙」(集英社)1984.1、「日本語のカタログ」(思潮社)1984.11、「詩めくり」(マドラ出版)1984.12、「よしなうた」(青土社)1985.5、「いちねんせい」(小学館)198.1、「はだか」(筑摩書房)1988.7。 この時期の谷川さんの作品はほぼリアルタイムに読んできました。この時期はけっこう現代詩なるものを読んでいましたので、実際に買った詩集も収められていて懐かしいですね。 この時期は谷川さんも日本現代詩の中心人物となり、いろんな方面で果敢に挑戦した時期ですね。この多様さには圧倒されてしまいます。 巻末の高橋源一郎さんの解説は秀悦ですね。「日本人が知っている詩人といえば、谷川俊太郎ひとりだということを」との神託にも納得させられてしまいました。 最後に短い詩を一編引用しておきます。 いつか私はいつか どこかから来て 不意にこの芝生の上に立っていた なすべきことはすべて 私の細胞が記憶していた だから私は人間の形をし 幸せについてさえ語りさえしたのだ(芝生)
by daisenhougen
| 2005-10-12 08:44
| 読書-詩歌小説評論他
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