「巨匠デ・キリコ展」を見る

d0001004_923555.jpg 昨日(10月14日)「大丸ミュージアム」で 「巨匠デ・キリコ展」を見た。
 この展覧会はデ・キリコ夫人イザベラのコレクションを管理するジョルジョ・イーザ・デ・キリコ財団のコレクションから110余点の展示とのことです。
 初めてデ・キリコ(1888-1978年)の作品をまとめて見ることができるので、期待して出かけました。
 最初の方は、こんなに大量にデ・キリコの作品が並んでいると喜んで見ていました。でも段々とその単調さが気になりだしました。そしてその理由は今回の展示作品はほとんどが晩年の作品ばかりにあることなんですね。デ・キリコの全盛期の作品はほとんど展示されていません。デ・キリコの全貌を知ることができる展覧会ではありません。もちろん主催者もそういった狙いで開催してはいません。そういった意味ではデ・キリコをじゅうぶん知っている人向けのハードルの高い展覧会なのかも知れませんね。
 晩年の作品群は少し自己模倣的な要素が出ているようですし、作品自体の完成度も短期間にかなり大量に製作された作品群からなのでしょうか、少々見劣りするものもあります。巨匠デ・キリコの長年の画業をふまえた上で、彼の傑作群を想像しながら見るべき作品群かも知れません。

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by daisenhougen | 2005-10-15 09:02 | 鑑賞記-展覧会
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