「再興院展90回の歩み展」を見る

d0001004_10195728.jpg 昨日(10月30日)「日本橋三越」で展覧会「再興院展90回の歩み展」を見た。
 いつもの事ながら非常に混んでいる(最終日だから尚更なのかもしれないですが・・・)。そして圧倒的に年配女性に占領されていました。
 今回は新館のいつものスペースばかりでなく、本館の一部も使って3会場で結構大々的に展示してありました。三越さん得意の院展関連の展示なので力が入っているようですね。同人97名による120点の展示とのことです。
 本当にきら星のごとくに素晴らしい日本画家の作品が並んでいますね。横山大観の「秋色」屏風から始まり前田青頓、小林古径、奥村土牛、小倉遊亀、片岡球子などなどの大作が並んでおり、すばらしいいかぎりです。
 西洋絵画の怒濤のような流入の中で、あがき、苦しみ、変容していった様が痛々しいほど伝わってきます。そしてそこから静謐な日本画の世界が確立されていますね。戦後のある時期ぐらいまでは日本画の黄金期かも知れません。
 でも第3会場あたりの最近の院展作品となると事情は変わってきます。どの作品も素晴らしい技法を縦横無尽に駆使しているもかかわらず、作品の与える印象は空虚さを増しているのはいったい何なんでしょう。大会社や公共施設、宗教法人に展示するのにふさわしい、装飾性に重点を置いた作品ばかりですね。院展系の作品はどれもが工芸作品になってしまったようです。残念です。

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by daisenhougen | 2005-10-31 10:20 | 鑑賞記-展覧会
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