「山口晃展」を見る

d0001004_2222814.jpg 昨日(11月23日)「日本橋三越」で「山口晃展」を見る
 山口晃さん(1969-)はまとめて拝見するのは初めてです。六本木ヒルズのお土産や三越の開館の時の広告はさすがに記憶にありますが、こんな風に毒を含んだ風刺精神をもった画家だってのは初めて知りました。
 三越さんも先日の「石川九楊展」に続いて現代の作品の個展ですね。三越さんも変わりつつあるんでしょうね。でも、やっぱり人はあんまり入っていませんね。残念ですが、これに懲りずにこういった作品の個展を続けてくださいね。
 一見すると高度なテクニックを駆使した高級イラストみたいに思っていましたが、詳細に作品を見ていると、時空を超えて、諧謔と風刺が込められ、かなり広がりをもった作品群達ですね。甘いお菓子の中に思いっきり苦いものが隠れているような作品ですね。
 技巧的にも職人的なこだわりを持って描いているのが素晴らしいです。先日、訪れた横浜トリエンナーレもそうなんですが、表現方法の未熟さが目立つ現代美術の中では卓越しているかも知れません。
 でも、これだけの職人的技法をもっていると、毒を失えば単なる高級イラストに転げ落ちる危険をいつもはらんでいるのかも知れません。森ビルや三越といった資本主義の殿堂の中に入りながら、強烈な毒をまき散らし続けてほしいですね。

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by daisenhougen | 2005-11-24 22:01 | 鑑賞記-展覧会
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