宇治山哲平展を見る

d0001004_9365883.jpg 昨日(3月26日)「東京都庭園美術館」で「宇治山哲平展」を見た。
 宇治山哲平 (1910-1986)の50年に及ぶ活動を振り返る、首都圏においては実に30年ぶりの本格的な回顧展とのことです。「知られざる画家の再発見」の場として企画されたそうです。
 ○△□などの幾何学的モチーフを組み合わせた、どちらかというとデザイナー的な作品と思っていました。でも、現物を見ると、印象がかなり違いますね。
 絵画作品の中には、コンセプトだけで作成されており、瞬間芸的な作品が多く存在しますが、小生はあまり好きではありません。やっぱり一種手仕事的な質感が感じられない作品には違和感を感じてしまいます。
 宇治山哲平さんは、そう言った意味では、抽象絵画でありながら十分な質感がありますね。作品がモノとしてきちんと作り込んであり、存在感があります。作品に職人的な技法が込められています。
 そして、抽象絵画でありながら見る楽しみを与えてくれる作品群です。絵の中に躍動感と楽しみがつまっています。楽しみながら見ることができました。
 展示は初期の作品から晩年まで全貌が辿れる展示でした。画家が自分のスタイルを確立するのは本当に大変なんですね。
 サントリーホールの大規模なレリーフも作っていたんですね。初めて知りました(しかも完成した直後に亡くなったとのことです)。今度サントリーホールに行った時はじっくり見なくてはなりません。

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by daisenhougen | 2006-03-27 09:36 | 鑑賞記-展覧会
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