藤田嗣治展を見る

d0001004_1050369.jpg 昨日(4月1日)「東京国立近代美術館」で「藤田嗣治展 生誕120年 パリを魅了した異邦人」を見た。
 藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886-1968)の生誕120年を記念して、パリ時代から晩年にいたるまでの代表作約100点を展示とのことです。これほどの規模での作品展は初めてのことだそうです。
 開催されてからまだ5日目、初めての土日でしたので、開館10時を少し遅れて到着すると、結構長い列ができていました(でも、ゴッホ展のような感じではありませんけどね)。よって例のごとく展示の最初の辺りは見るのが大変でした。
 展示は年代にそって、その全貌がわかるようになっていました。
 まず、「エコール・ド・パリの世界」では初期の習作からはじまり、画風を確立しエコール・ド・パリの画家として名声をはせた「乳白色の肌」の作品がいろいろ展示してありました。
 小生などが慣れ親しんだ素晴らしい作品群が並んでいました。あらためて、その精緻な表現に感嘆しました。洋画と日本画の幸福な融合といった感じがします。
 次の「日本へ」ではメキシコ旅行や日本に題材をとった新たな表現の作品が並んでいました。この辺りの作品は初めてふれる領域ですね。いままでの表現からの大胆な転身ですね。
 そして戦争画のコーナーです。「シンガポール最後の日(ブキ・テマ高地)」、「アッツ島玉砕」、「神兵の救出到る」、「血戦ガダルカナル」、「サイパン島同胞臣節を全うす」の5点が展示されていました。初めて作品を目にしましたが、圧倒的な存在感で迫ってきます。しばらく身動きができないような圧迫感を感じてしまいまいました。単に戦争画として否定してしまうわけにはいきませんね。画風は全く違いますが横山大観の「海山十題」を思い出してしまいました(大観が陽で藤田が陰で何か対のような気がします)。
 「ふたたびフランスへ」では子供の絵や宗教画の世界となり、藤田の集大成の時期の作品群でした。
 素晴らしい作品群に触れることができました。そして、圧倒されました。一つ一つの作品の完成度の高さ、表現の振幅の広さと大芸術家の資格十分ですね。明治以降の日本の画家としては最大の存在なのかもしれませんね。
 図録買いましたので、眺めてからもう一度感想をアップします。
 そして、5月21日までの会期中にもう一度ぜひとも訪れたいです(少しですが、展示替えもあるようですしね)。

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by daisenhougen | 2006-04-02 10:49 | 鑑賞記-展覧会
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