昨日(5月27日)「TOHOシネマズ」で映画「ダ・ヴィンチ・コード」(THE DA VINCI CODE)を見た。
2006年。アメリカ。監督:ロン・ハワード、出演:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ジャン・レノ他。 ダン・ブラウン原作で全世界で5000万部を超えるベストセラー小説の映画化です。話題作ということで、TVでCMはもちろんNHKのニュースでまで取り上げていました。小生もその尻馬に乗って、早速見てきました。 キリストはマグダラのマリアとの間に子供をもうけていたが、ペテロを創設者とするバチカンがそれをひた隠しにしてきたといった伝説を殺人事件と絡めてエンターテイメントにしたてたものですね(マグダラのマリアについては岡田温司さんの本で読んでいたので、理解には役立ちました)。日本でいったら、義経は生きていたとか、信長は本能寺では死ななかった、あるいは将軍の御落胤ものと同じですね。 キリスト教に思い入れのない小生には、ちょっともったいぶりすぎたストーリーでしたね。 また、宗教象徴学によってダ・ヴィンチの絵画から謎解きといった組立もあんまり上等には思えませんでした。専門家に言わせれば憤慨ものかもしれませんね(こちらは池上英洋さんの本が役にたちました)。 さらに、下馬評では多くの批評家が酷評したとか、キリスト教に関する知識がないと理解できないとか、いろいろ言われていましたね。 でも、小生はそれなりに愉しめる映画でした。これだけの複雑な内容をもうれつなスピードで引っ張って行って、まるでジェットコースターに乗ったように作品世界を展開していくのは見事なもんですね。まさしくハリウッド映画です。 ホットな話題の原作を膨大な予算と名優を揃えて作り上げ、その後は猛烈なコマーシャルと話題作りで観客を集める。ハリウッド映画そのものですね。 小生にとってはダ・ヴィンチに興味を持つきっかけになっただけでも、この映画に感謝です。
by daisenhougen
| 2006-05-28 07:02
| 鑑賞記-映画
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