昨日(6月9日)「Bunkamuraオーチャドホール」でボローニャ歌劇場日本公演を聴いた。
演奏曲目はドニゼッティ:歌劇「連隊の娘」(La Fille du Regiment)全2幕(フランス語上演)。 エミリオ・サージ演出、ブルーノ・カンパネッラ指揮ボローニャ歌劇場管弦楽団、合唱団、ソロはファン・ディエゴ・フローレス(トニオ)、ステファニア・ボンファデッリ(マリー)、ブルーノ・プラティコ(シュルピス)、エレーナ・オブラスツォワ(ベルケンフィールド侯爵夫人)他。 会社終了時間とともに駆けつけました。仕事の都合がついて聴きに来れてラッキーでした。なにせチケットを購入したのは去年の10月ですから、半年以上後の予定なんて分かるわけないですからね。席は一階最後列の左端の方でした。 さて、この「連隊の娘」は初めて拝見するオペラです。本格的な上演は日本で初めてだそうですから、無理もありませんね。フランス風のオペラコミック形式とのことで、フランス語の台詞が入る形式です。 物語としては、例によってたわいもないストーリーです(ただ、ハッピーエンドで終わりますがね)。また、随所にすばらしいメロディがあふれていますが、作品としては「フランス万歳」ばかり目立つ作品ですね。 でも、大いに楽しんでみることができました。演出がいいのかもしれませんが、非常にテンポが良く進行して、退屈になるシーンはなかったですね。ところどころに挟まれているユーモラスな場面も良かったです(プラティコの演技も良かったですしね)。 もちろん、あまり強く主張しないながら、ソロの声を引き立てながらも、寄り添うように音をつむぎ出すカンパネッラ指揮ボローニャ歌劇場管弦楽団の手腕は大したもんですね。すっかり甘美な音楽の世界を堪能させてもらいました。 そして、やっぱり真打はトニオ役のフローレスですね。さすがに新時代の3大テノールと言われるだけのことはありますね。甘美な声で高音(ハイCですかね)を無理なく、そして自然に歌ってました。音楽性も優れてますし見事なもんです。途中でアンコールのサービスまでありましたしね(よぉ、千両役者ってなもんですね)。 マリー役のボンファデッリもさすがに美人の誉れ高いだけあありますね。すっかりファンになってしまいました(まったくミーハーですね)。オペラ歌手っぽくない美しく繊細な声質も小生好みですね。 オペラをすっかり堪能した一夜でした。
by daisenhougen
| 2006-06-10 07:00
| 鑑賞記-コンサート
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