「高島野十郎展」を見る

d0001004_8354584.jpgd0001004_8355794.jpg 昨日(7月8日)「三鷹市美術ギャラリー」で「高島野十郎展」を見た。
 テレビ東京の「美の巨人たち」の5月13日放送分で紹介されているのを見て、興味を引かれてました。遅ればせながら訪れることができました。
 この「三鷹市美術ギャラリー」は初めて訪れる美術館です。そもそも三鷹駅で下車するのも初めてかもしれません(単身赴任も長くなりましたが、行動半径は狭いもんですね)。三鷹駅前の「コラル」と言う商業ビルの5Fにありました。良い立地ですね。
 高島野十郎(1890-1975)の絵を見るのは全く初めてです。というよりTV紹介までは名前すら知りませんでした。
 今回は没後30年ということで、青年期から絶筆「睡蓮」までの約100点の作品の展示とのことです。
 さて、展示会場に入ってすぐに自画像「傷を負った自画像」「りんごを手にした自画像」「絡子をかけたる自画像」が展示してありました。この自画像に衝撃を受けてしまいました。青年期のピリピリした神経と自意識がストレートに出ている作品ですね。青年期にしか書けないすばらしい作品です。一気に高島さんの作品世界に引き込まれてしまいました。
 その後、欧州留学時代を含めた多数の作品が展示してあります。この部分が高島さんの生涯の大半を占める作品群です。静物画や風景画、そして肖像画まで多くの作品が展示してありました。極めて精緻な具象画の世界です。息がつまるような世界ですね。
 ただ、精緻に描けば描くほど、類型化したように見えてきてしまいました。暴論を言えばちょっと絵はがきに似てくる気がしました。彼が世間的に認められなかったのも、このあたりに原因があるのかもしれません。
 次に「月」を描いた連作に至ります。こちらは文句なくすばらしいですね。やっと類型的な世界を脱したようです。高島さん独自な世界になっていますね。
 そして、最後に火の灯った「蝋燭」を描いた作品群です。これらの作品群は晩年ということだけでなく描き続けたとのことですが、これらの世界を追求すれば、もっともっと幅広い評価を得られた気がしますね。
 高島さんは具象画の世界を徹底して描がき続けましたが、多分、高島さん資質は抽象画に合っていたのかも知れません。
 でも、それは他人の勝手な話ですね。高島さんは具体的な対象物を精緻に描き込むことに、徹頭徹尾魅せられ続けたのかもしれませんからね。
 図録買いましたので、後日、感想続けます。

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by daisenhougen | 2006-07-09 06:34 | 鑑賞記-展覧会
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