「吉原治良展」を見る

d0001004_947031.jpg 昨日(7月8日)「東京国立近代美術館」で「吉原治良展」を見た。生誕100年記念で東京で初めての大回顧展とのことです。副題は「誰にでも描けそうで、治良にしか描けない円」です。
 吉原治良(1905-1972)さんの作品はこのポスターにもなっている円を描いた作品など、何度か拝見した記憶がありますが、まとめて作品を見るのは初めてです。
 展示は以下のような構成で約190点もの作品が展示されています。
 第1章 初期作品 窓辺と窓外の風景:1923-1932
 第2章 形而上学的イメージと純粋抽象:1930-1940
 第3章 戦時中の絵画 二つの風景:1940-1945
 第4章 鳥と人、そして線的抽象:1946-1954
 第5章 具体の誕生、アンフォルメルの時代へ:1954-1962
 第6章 「円」とその後:1963-1972
 吉原さんは器用な画家なんですね。具象からスタートし抽象に転じ、更に具象、抽象と作風を時代に合わせて極端に変えてきています。西洋絵画の様々な新しい潮流をいち早く取り入れながら、日本の政治体制や流行にも敏感に反応してきているようです。でも、それがどれも一定のレベルを保っているんですから大したものですね。でも、独創的な作品とはなりえていませんね
 吉原さんが自分の表現を掴んだのは晩年の「円」の連作ですね。流行に左右されない確固たる表現ですね。圧倒的な力を持った作品群です。吉原さんが求めていた「ひとのまねはしない精神」が実現できていると思います。
 図録を読んでから感想続けます。

 常設展示では特集展示「持続/切断-毛利武士郎・村岡三郎・草間彌生・河原温」がありましたが、あんまりピンと来ませんでした。

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by daisenhougen | 2006-07-09 07:46 | 鑑賞記-展覧会
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