昨日(8月19日)「原美術館」で「ヨロヨロン 束芋展」を見た。
束芋(1975-)さんの作品に接するのははじめてです。本名は田端綾子さんで、田端姉妹の妹から名付けたそうです。京都造形芸術大学卒で、若くして大学教授なんだそうです(すごいですね)。 解説によれば、手書きしたアニメーションをコンピューターで映像化し、それをインスタレーションとして提示するんだそうです。 さて、暑い道路をたっぷり歩いて原美術館に到着です。いつも割と静かな美術館なのに、この日は、けっこう入り口から混んでいました(人気があるんですね)。 最初は暗幕の中に入り、小さなのぞき窓からのぞき込むと新作のインスタレーション「真夜中の海」が映し出されていました。火照った体には、のぞき窓からの冷たい風と波の画像と音で癒されました(癒される内容じゃないですがね・・・)。 次が彼女の出世作の「にっぽんの台所」です。行列ができていて、中々見させてもらえませんでした。ようやく順番がまわってきて、見ることができました。一言でいえばシュールな作品といったらいいんでしょうかね。現代日本の良質なアニメの世界を先鋭化したらこうなりますよといった感じでしょうかね。 「hanabi-ra」、「dance on paper 芋と肉だんご」などと旧作も上映していました。どれも面白かったです。 最大の目玉作品「公衆便女」は技法的にも格段の進歩を示しているようで、画面変換なども巧みになっていますね。偽悪的な作風が追求されていますね。 その他にも、「惡人」の挿絵のドローイングなどもいろいろ展示してありました。素描の技法もしっかりしているようですね。 でも、もう一つの目玉作品「ギニョラマ」は夜にしか見ることできないそうです(むなしく明るい空間に何も写らないまま映写されていました)。これは残念ですね。 小生はいわゆるインスタレーション作品では、あんまり面白いと思った経験がないのですが、今回はけっこうはまってしまいました。結局、全作品を見てしまいましたね。 図録を読んでから、感想続けます。
by daisenhougen
| 2006-08-20 07:03
| 鑑賞記-展覧会
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