昨日(9月18日)「国立西洋美術館」で「ベルギー王立美術館展」を見た。9月連休のエンタメ三昧の最後は重厚な「国立西洋美術館」で締めました。
「ベルギー王立美術館は、1801年にナポレオン・ボナパルトによって設立の政令が発布された長い歴史を持つ美術館で、古典美術館と近代美術館という二つの部門から構成されています。そのコレクションは15世紀から20世紀までの広範囲に及び、ベルギー絵画の豊かな伝統と多様性を余すところなく伝えています。収蔵点数は約20,000点にのぼり、ベルギー王国を代表する最大の美術館です。 その貴重なコレクションから、今回、傑作を選りすぐった油彩70点とデッサン39点が公開されます」とのことです。 まずはやっぱり今回の目玉作品はピーテル・ブリューゲル(父)の「イカロスの墜落」ですね。半世紀ぶりにベルギー国外に貸し出されたとのことで、もちろん日本初公開とのことです。ブリューゲル(父)の作品は40点ほどしか残ってないんだそうですね。水に落ちてしまってイカロスの足しか描かれていまいなんて、興味深いですね。 その他にもピーテル・ブリューゲル(子)の「婚礼の踊り」やルーベンス「聖ベネディクトゥスの奇跡」など4点、ヴァン・ダイクの肖像画3点、ウジェーヌ・ドラクロワ1点などのフランドル絵画が並んでました。 ただ、その後は、小生の知識では未知の作家の作品がずーっと続きました。 やっと、見覚えがある作品に出くわしたのはジェームズ・アンソール「燻製ニシンを奪い合う骸骨たち」など6点の作品です。でも、アンソールは以前も展覧会で拝見しましたが、小生には、まだ良さがわからない状態の画家です。 そして展示の最後を飾るのがシュルレアリスムの画家ですね。デルヴォー「ノクターン」」など4点やマグリット「光の帝国」など3点が展示されていました。 やっぱりベルギー美術といえば西洋絵画の開始のフランドル学派と具象絵画表現の締めくくりとも言うべきシュルレアリスムの画家に尽きるんでしょうか。みごとに始めと終わりですね。 結構、渋い作品が並んだ展覧会かもしれませんね。小生みたいな素人美術ファンには「イカロスの墜落」を拝見できただけでも満足すべきでしょうね。 図録買いましたので、読んでから感想続けます。 常設展も一回りしてきました。充実した西洋絵画の数々を堪能できました。前回訪れた時には展示されていなかったジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「聖トマス」も今度は展示してありました。ラ・トゥールさんの作品と久しぶりの再会です。
by daisenhougen
| 2006-09-19 07:15
| 鑑賞記-展覧会
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