「光の水墨画 近藤浩一路の全貌展」を見る

d0001004_18182581.jpg 昨日(10月1日)「練馬区立美術館」で「光の水墨画 近藤浩一路の全貌展」を見た。
 この美術館は、結構渋めの展示が多いですね。2002年の「奥田元宋展」、昨年の「佐伯祐三展」など感銘を受けました。今回は久しぶりの訪問です。
 さて、今回の近藤浩一路展は「生誕120年を機に初期に描いた油彩や漫画作品から晩年までの水墨画の代表作約120点と、交友し不断に刺激しあった芋銭や龍子、恒友ら同時代の画家たちの作品約30点も併せ紹介して浩一路芸術の全貌に迫ります」とのことです。
 近藤浩一路(1884-1962)の作品にまとめて拝見するのは初めてです。東京美術学校の西洋画科で藤田嗣治と同級生だったんですね。びっくりしました。穏健な水墨画家じゃないんですね。油絵から漫画・挿絵画家を経て水墨画に転じたようです。
 ということで、まず一階から展示はスタートです。こちらは初期の油絵や漫画の展示です。同時代の画家の作品も一緒に展示してありました。試行錯誤の時代ですね。
 二階の展示からは本格的な水墨画家の誕生です。いろんな試みがなされている様子がわかります。このあたりが一番力のある作品がそろっていますね。
 最後のほうはテーマ別の展示で光と「影の世界」、「水の情景」、「自然への憧景と旅」、「慈しみの眼差し」といったように多様な世界が展示してありました。こんなにまとめて水墨画を見たのは初めてです。ただ、これだけモノクロームの世界が続くと、ちょっと単調な感じもしてきました。このあたりが水墨画が時代に追い越された部分かもしれません。
 そういった意味では、僅かな彩色を施した「山百合」が一番印象に残りました(チラシに印刷されていた作品です)。この作品の妖艶さはすばらしいですね。

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by daisenhougen | 2006-10-02 06:17 | 鑑賞記-展覧会
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