「山本丘人展」を見る

d0001004_14142535.jpg 昨日(11月25日)「平塚市美術館」で「山本丘人展」を見た。
 はるばる平塚まで訪れました。結構遠いんですね(もちろん中国との比較じゃありません)。
 「平塚市美術館」は初めての訪問です。立派な美術館ですね。
 そして目的の「山本丘人展」。会期終了一日前といったギリギリセーフでした。でも、残念ながら図録は売り切れでしたし、パンフレットもなかったです(展示リストがあったのはラッキーでしたがね)。
 さて山本丘人(きゅうじん)(1900-1986)さんの作品は、いろんなところで拝見したことはありますが、こういったまとめては初めてです。、
 「本展では、東京圏での本格的回顧展としては12年ぶりであり、過去最大の約90点を出品。映丘に認められるきっかけとなった第一作《娘之坐像》(新発見)、長らく行方不明であった戦前の代表作《村道》をはじめ、初期から晩年までに至る代表作・新発見作品などを一堂に展観し、山本丘人芸術の歩みを紹介します」とのことです。
 まず最初に処女作《娘之坐像》から始まります。なんと清楚で若々しさにあふれた作品なんでしょう。丘人さんはこういったみずみずしい作品からスタートしたんですね。
 その後は日本画家として一定水準の作品を制作していったようです。いろんな試行錯誤を繰り返してるんですね。
 そして、その後、創画会を設立し、これぞ丘人といった表現を獲得しますね。荒々しく、ごつごつして、きれいな日本画から離れた独自な表現ですね。日本画の閉じた世界から飛び出して一気に世界の美術シーンに飛び出したようですね。同時代性を獲得したと言っていいのかもしれません。
 日本画家はやっぱり年齢を重ねなくては独自な表現を獲得できないんでしょうか。伝統的な世界の中から飛び出すことの困難さを感じてましたね。
 晩年になって、少し穏やかさを取り戻した作品にも感銘しました。やっぱりこういった形で全生涯の作品を拝見できたからこそ解る良さかもしれません。
 はるばる訪ねたかいがありました(でも、図録の品切れはつくづく残念でした)。

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by daisenhougen | 2006-11-26 06:13 | 鑑賞記-展覧会
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