「竹久夢二展」を見る

d0001004_10582086.jpg 昨日(1月27日)「千葉市美術館」で展覧会「竹久夢二展-描くことが生きること-」を見た。
 竹久夢二(1884~1934)さんの作品は、いろんな機会に拝見してはいるんですが、あんまり感心した憶えがありません。今まで拝見したのが、小品や周辺作ばかりだった為なのかなぁと思っていました。
 今回は、主力作も含めて約350点もの作品をまとめて拝見できるというので、はるばる千葉まで訪ねてみました。
 展示は初期の「投稿家時代」から晩年まで、肉筆画だけでなく版画、雑誌の表紙、挿絵まで多様な作品が展示してありました。
 おなじみの美人画だけでなく、風景を描いたものや、デザインまで多様な夢二ワールドを満喫することができました。
 憂いをおびた美人画は、まさしく大正ロマンを象徴するようですね。
 ただ、今までも感じていたことですが、夢二さんの作品は、一点一点の作品としての出来映えとしてはあんまり感心しません。丹念に描き込んだような作品はほとんどありません。どの作品も早書きのようで、類似の作品が大量にあるようで、どこか未完成の感は否めません。
 どちらかといえば印刷物の方が、現物の作品のアラが見えない分、見栄えがするかもしれません。そういう意味では、さし絵画家あるいはイラストレータなんですね。
 夢二さんにとっては、作品の完成度よりも、その当時の時代の先端の表現を追求して、大量の人の目に触れるようにし、大衆に愛されることが大事だったんですからね。
 大正期のモダーンな雰囲気を良く伝えてくれる作品達を愉しませてもらいました。はるばる千葉まで遠征したかいがありましたね。

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by daisenhougen | 2007-01-28 06:57 | 鑑賞記-展覧会
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