「日本美術が笑う」展を見る

d0001004_161301.jpg 昨日(1月28日)「森美術館」で展覧会「日本美術が笑う:縄文から20世紀初頭まで」を見た。
 「縄文時代から20世紀初頭までの、未紹介作品を含む約100点で、日本人と笑いの関係を検証する」とのことで、「森美術館」では初の日本美術だけ展覧会とのことです。
 展示内容は次のようになっています。1. 土の中から~笑いのアーケオロジー:土偶、埴輪、2. 意味深な笑み:寒山拾得、風俗画、麗子像(雪村、円山応挙、長澤蘆雪、曾我蕭白、甲斐庄楠音、岸田劉生 ほか)、3. 笑うストーリー(曾我蕭白、英 一蝶、池 大雅、河鍋暁斎 ほか)、4.いきものへの視線(狩野山雪、俵屋宗達、円山応挙、伊藤若冲 ほか)、5.神仏が笑う~江戸の庶民信仰:白隠、円空、木喰、七福神(伊藤若冲、白隠、円空、木喰 ほか)。
 まず展示室にはいると、笑っている土偶、埴輪が展示してあります。この多彩なそして素朴な笑いの表情に惹きつけられます。そして一気に時代は飛んで、近代の岸田劉生「麗子像」の微妙な笑いが対峙されます。これで一気に日本美術の笑いの世界に導かれていきますね。
 展示の中心は長澤蘆雪、曾我蕭白、伊藤若冲などの江戸期の奇想の画家たちです。何らかの意味で笑いに関わるというコンセプトで並べられています。どの作品もレベルが高く、一点一点の作品を充分堪能させてもらいました。本当に充実していますね。
 そして特筆すべきは展示方法ですね。絵巻物は通常の展示のように一部分だけの展示ですが、その上に動く画像で全編が鑑賞できるようになっています。これなら絵巻物全部をを見た感じになりますね。
 掛け軸も薄いガラスケースに入れてあり、ほんの間近で見ることができます。細部が十分確認できますね。
 照明も工夫されており、作品が浮かび上がるようになっており、古い時代の作品がモダーンにさえ見えるから不思議なもんですね。「森美術館」が日本の伝統美術を見せれば、こんなに近未来的になりますよといった感じですね。
 大好きな円空さんにも出会えましたし、伝統的な日本美術の世界を十分堪能できました。絶対に、もう一度見に来たい展示でした。

 図録買ったので、読んでから感想続けます。

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by daisenhougen | 2007-01-29 07:35 | 鑑賞記-展覧会
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