「加山又造展」を見る

d0001004_747378.jpg 昨日(3月17日)「茨城県近代美術館」で展覧会「加山又造展」を見た。
 加山又造(1927~2004)さんの作品は、2003年に三越で開かれた「加山又造展-かたち-」を拝見して、すっかりファンになりました。
 このときは中期以降の作品が主で、陶芸や着物なども展示してあり、絵画作品の展示はそんなに多くありませんでした。でも、そのインパクトは大きい物がありました。
 ただ、その後すぐに亡くなられてしまったんですね。その後は、2005年に日本橋高島屋で「加山又造全版画展」で拝見しましたが、こちらはあくまで版画の展示でした。
 なんとか、主力作品をまとめて拝見したいと思っていましたが、ようやく水戸の地で実現しました(なんで東京地区で開催されないんでしょう・・・)。
 初期から晩年まで主力の大作を中心とした45点の作品が展示してあり、加山さんの全貌がわかる展示でした。これでもかこれでもかと大作屏風が並ぶ様は壮観そのものでした。
 展示は「西洋美術の摂取」、「伝統絵画に学ぶ」、「裸婦への挑戦」、「水墨画を極めて」といった区分で展示してありました。
 敗戦による西洋文明の圧倒的な流入による影響からスタートし、新たな日本画を作り上げげる為のさまざまな試みを続けて、変貌を続けた様が展示に良く現れています。
 これらの展示を見ていると、加山又造さんが戦後における日本画の世界では有数の存在であることがハッキリとわかります(もちろん日本画だけでなくアートの世界でと言っても良いですね)。
 伝統を壊しながら伝統を作り上げていく姿はすばらしいです。伝統的な「日本画」の世界から決して出ようとしない、院展系を中心とした存在とは対極にあります。
 没後、たいした回顧展も開かれないまま、放置されている理由がわかりません。展示作も個人蔵が多いのにもびっくりしました。個人コレクターから海外流失なんて事にならないことを祈りたいですね。もっともっと評価されるべき存在だと思います。
 図録買いましたので、読んでから感想続けます。

 常設展示では、横山大観や小川芋銭、中村彝など、茨城県出身の画家の作品のほか、モネ、ルノワール、ピサロなど西洋の作品までが展示してありました。
 特集展示ということで「ヌード」といったコンセプトで収蔵品の中から展示もされていました。
 この美術館も、けっこう充実した収蔵品を有してるんですね。機会があれば、また遠征したいですね。

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by daisenhougen | 2007-03-18 07:51 | 鑑賞記-展覧会
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