「大回顧展 モネ 」を見る

d0001004_1942643.jpg 昨日(5月27日)「国立新美術館」で展覧会「大回顧展モネ 印象派の巨匠、その遺産」を見た。 「フランスのオルセー美術館が所蔵するモネの名作をはじめ、アメリカのメトロポリタン美術館、ボストン美術館など、国内外の主要なコレクションから100点近いモネの作品が一堂に会する世界的にも稀にみる大規模なモネ展となります」とのことです。
 さすがに人気の展覧会ですね。入場時に並ぶということはないんですが、広さ的にはかなり余裕がある会場にもかかわらず、かなりごった返していました。ゆっくりとモネの作品世界に入り込むような静かな環境ではなかったですね。
 展示は「近代生活」、「印象」(光,階調,色彩)、「構図」(簡素,ジャポニスム,平面的構成,反射映像)、「連作」(リズム,形態,変化,移ろい)、「睡蓮/庭」(筆触,綜合)にわかれていました。
 そしてそのセクション毎にモネの作品とそれに関連する現代作家の作品も一緒に展示してありました。でも、こちらの方を熱心に見ている人はあんまりいませんでした。
 新美術館としては、単にモネの作品を展示しただけでは芸がないと思っていたのかもしれませんが、あんまり成功した展示方法とは思えませんでした。
 さて肝心のクロード・モネ(1840-1926)の作品です。目にする機会の多いモネの作品といっても、さすがにこれだけ大量に展示してあると壮観ですね。
 さまざまな表現上の試みを繰り返す中で、表現領域が揺れ動きかつ拡張し、そして徐々に現代美術の扉を開いて行く様がわかりますね。
 そしてなにより素晴らしいのは、モネの作品は、理屈抜きに見る人に見る喜びを与えてくれることですね。
 一緒に展示してある現代美術の作品がいかに先鋭的な表現意識を持っているとしても、そしてモネの表現をいかに拡張したとしても、見る人を包み込んでくれるような楽しみを与えてくれることはありませんね。
 モネの作品と比較しながら眺めていると、現代美術の表現が袋小路に陥っていることがはっきりしてきますね。

 図録買いましたので、読んでから感想続けます。

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by daisenhougen | 2007-05-28 07:42 | 鑑賞記-展覧会
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