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三沢厚彦「ANIMALS+(アニマルズプラス)」を読む

三沢厚彦「ANIMALS+(アニマルズプラス)」を読む_d0001004_13243272.jpg 三沢厚彦「ANIMALS+(アニマルズプラス)」を読んだ。
 求龍堂、2007年04月15日、2,730円、B5判、180頁。
 この本は「アニマルズ+展」で買いましたが、今流行の一般書籍の形での販売です。
 制作過程のアトリエの作品から始まり、展覧会に展示してある作品群がいろんな角度から写して掲載されています。三沢さんの動物は何度眺めても飽きないですね。
 巻末には、まず土方明司「三沢厚彦 ANIMALS」という論文が掲載されています。三沢厚彦さんについて経歴も含めて詳しく知ることができます。
 「大衆性を持ちながら見る者に媚びず、完結し独立した世界を三沢の作品は持っている」といった指摘は納得です。さらに「制作にあたって、実際の動物を観察することが無い、実在の動物の再現に縛られることなく ANIMALSはつくられるのだ」などの制作の秘密もあきらかにされています。
 又、「影響を受けたのは円空と橋本平八」なんてのも参考になりますね。円空仏はわたしも大ファンですし、こんどは橋本平八さんといった存在も気になってきますね。
 美術評論家・酒井忠康さん、作家・中川李枝子さん、写真家・森山大道さんとの3つの対談も収録されていました。けっこう人柄も含めて解るとこがありますね。
 暇なときには何度も眺め返したいと思わせる本でした。

by daisenhougen | 2007-06-19 07:20 | 読書-展覧会図録
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