「慈覚大師円仁とその名宝」を見る

d0001004_1940517.jpg 昨日(6月24日)「東北歴史博物館」で展覧会「慈覚大師円仁とその名宝」を見た。
 「円仁の比叡山修学から1200年を迎えるにあたり、彼の生涯と業績を紹介する特別展を開催します。国宝・重要文化財約70件ほか多数の仏教美術の名宝が出品される最大規模の特別展です」とのことです。
 展示は第1章 円仁の活動と生涯(円仁、最澄と天台開宗、入唐求法)、第2章 円仁がひろめた教え(天台密教、法華経の教え、浄土への門~阿弥陀信仰)、第3章 円仁敬慕~慈覚大師巡礼(日本仏教の母山~比叡山、ふるさと下野、はるかみちのくへ)といった区分となっていました。 展覧会の巡回も円仁ゆかりの地での開催で、出生地の「栃木県立博物館」の展示が終わっての巡回です。この後は比叡山ゆかりの滋賀県立近代美術館へ巡回するようです(東京周辺での巡回はないようです)。
 円仁は天台宗開祖の最澄さんなんかと比べると知名度はかなり低いですね。わたしはほとんど知りませんでした。
 今回の展示を拝見して、円仁は仏教史上かなり重要な存在だったことが良くわかりました。天台密教、法華経、阿弥陀信仰といった日本宗教へ圧倒的な影響を及ぼした潮流の先駆けだったんですものね。少し視野が広まりました。
 又、円仁は東北地方の寺院の設立に多く関わったようです。恐山円通寺、山寺立石寺と平泉中尊寺・毛越寺、宮城瑞巌寺など東北地方の有力寺院が円仁さんに関係していたなんてことも初めて知りました。「東北のお大師さん」と言われているそうです。多くの来館者が熱心見ていたのも関係あるんでしょうかね。
 展示は肖像画や仏像、仏具、教典、書簡など、円仁ゆかりのお宝が幅広く展示してありました。 ただ、今回の東北展ではけっこうパネル展示が多くて、絵画や仏像でのお宝展示が少し少なかった気がします。でも、東北展ですから東北ゆかりの寺院などのお宝はもれなく展示してあるので贅沢言っちゃいけませんね。
 なかでもいろいろな教典は素晴らしかったですね。お経がこんなに美しいものだったとは・・・・。教典がまさしくお宝だったのが良くわかります。

 東北歴史博物館は初めて訪れましたので、常設展示もざーっと見てみました。
 東北地方の歴史を古代から戦後の駄菓子屋までレプリカや模型、人形などを使って年代順に漫然と並べ展示してありました。
 東京から各地方までに散在する歴史館、博物館、郷土館といった公共施設によくあるような展示方法ですね。
 言ってみれば、お役所仕事の典型みたいな展示でした。もうチョット気のきいた展示できないんでしょうかね・・・。円仁展が素晴らしかっただけに、よけい強く感じてしまいました。


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by daisenhougen | 2007-06-25 06:39 | 鑑賞記-展覧会
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