「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」を見る

d0001004_14324492.jpg 昨日(07月21日)「東京国立近代美術館」で展覧会「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」を見た。
 開催されているのは知っていたんですが、あんまり興味が持てないでいました。でも、森村泰昌「「美しい」ってなんだろう?」を読んでいたら、カルティエ=ブレッソンの「トリエスラ」が取り上げられていました。そんな偉大な写真家の回顧展ならと、さっそく訪れるてみました。
 カルティエ=ブレッソン(1908-2004)はフランスの写真家で、35mmカメラによるスナップショットの先駆者とのことです。もちろん、わたしにとってカルティエ=ブレッソンの作品をまとめて拝見するのは初めてです。
 パリのアンリ・カルティエ=ブレッソン財団の設立を記念しての開催でヨーロッパ各地を巡回してきたとのことです。
 まずはヨーロッパ、アメリカ、インド、中国、ソヴィエトそして日本など世界各国で取材した写真が並んでします。
 もちろん全てモノクロです。それぞれの歴史的瞬間が切り取られていて、ジャーナリズム的にも歴史資料的にも、そして風俗資料としても極めて興味深い作品が並んでいました(わたしには宦官の写真が興味深かったです)。
 でも、それよりも何よりも、写真そのものがまさしく芸術といった領域にまで高まった作品たちですね。まさに完璧な構図で切り取られた一瞬がとらえられています。そして深い陰影による光と陰の芸術です。写真機といった機械が芸術的表現まで高まった瞬間なのかもしれませんね。圧倒されました。写真展でこんなに圧倒された経験は初めてです。
 続いて、ポートレイトや風景などの写真やオリジナルプリントを集めたコーナー、そして余技でしょうが油彩画や素描まで展示してありました(350点だそうです)。まさしく本格的な回顧展でした。
 全てのコーナーを見終わる頃には、大ファンになっていました。今までカルティエ=ブレッソンを全く知らなかった無知さ加減が恥ずかしくなりました。

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by daisenhougen | 2007-07-22 05:31 | 鑑賞記-展覧会
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