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歌舞伎「十二夜」を見る

歌舞伎「十二夜」を見る_d0001004_15285316.jpg 昨日(07月23日)「歌舞伎座」で七月大歌舞伎「NINAGAWA十二夜」を見た。
 本当に久しぶりの歌舞伎観劇です。前回が2005年12月ですから、もう1年半以上もごぶさただったんですね。2005年は歌舞伎に熱中して15回も見に行ったのですがね・・・。
 そしてその演目は2005年7月の初演の時に拝見した「NINAGAWA十二夜」の再演です。この作品の再演と言ったら見ないわけにはいかないですね。
 配役は斯波主膳之助/獅子丸実は琵琶姫…尾上菊之助、織笛姫…中村時蔵、右大弁安藤英竹…中村翫雀、大篠左大臣…中村錦之助、麻阿…市川亀治郎、役人頭嵯應覚兵衛…坂東亀三郎、従者久利男…尾上松也、海斗鳰兵衛…河原崎権十郎、従者幡太…坂東秀調、比叡庵五郎…市川團蔵、舟長磯右衛門…市川段四郎、左大弁洞院鐘道…市川左團次、丸尾坊太夫/捨助…尾上菊五郎といったメンバーで初演と変わらないようです。
 客席全体が鏡に映るといった衝撃のオープニングは2度目でも新鮮さは失われていませんでした。そして美しい桜の下にチェンバロ演奏と子供の合唱といった夢の中のような舞台から進行するのも同じです。獅子丸から琵琶姫への早変わりの素晴らしさetc。
 シェイクスピアの喜劇をこれほどまで歌舞伎化する技量は素晴らしいもんです。あらためて感心しました。もはや歌舞伎の重要な演目として定着したようなもんですね。
 初演の時は安い席で、遠方からやっと見たのですが、今回は1階の席でしたので、菊之助の美しい顔も存分に拝見でき、倒錯の美をたっぷり堪能させてもらいました。
 久々に歌舞伎の世界を愉しむことができました。やっぱり歌舞伎って良いですね。年内にもう一度ぐらいは足を運びたいですね。

by daisenhougen | 2007-07-24 07:28 | 鑑賞記-伝統芸能他
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