昨日(12月07日)「横浜美術館」で展覧会「シュルレアリスムと美術」を見た。
いつものことですが、会期終了間際になんとか間に合いました。 巡回する3つの美術館(横浜、宇都宮、豊田市)の所蔵品を中心にシュルレアリスム美術の展示です。 シュルレアリスムといえば3月に「埼玉県立近代美術館」で「シュルレアリスム展」を拝見しましたが、こちらは5つの美術館(岡崎、山梨、宮崎、姫路、埼玉)でしたね。一つのテーマに国内の美術館同士が連携して所蔵品を持ち合って展示するといった同じような企画です。 でも連携した美術館が違うので、シュルレアリスムといっても展示されている作品の重複はほとんどないようです。 日本に所蔵されているシュルレアリスム関連コレクションの層の厚さは驚嘆すべきものですね。今年の2つの展示で日本にあるシュルレアリスムの名品のかなりの部分を見ることできたのかもしれませんね。 展示は第1章「シュルレアリスム美術の胎動」、第2章「シュルレアリスムが開くイメージ」、第3章「シュルレアリスム出現以後の様々なイメージ」といった区分で、120点以上の作品が展示されていました。 第1章では定石通りシュルレアリスムの始まりの解説と展示です。 そして展示の中心は第2章です。こちらは更に細かいテーマ区分で展示してありました。こんな風な展示より作者別の方がイメージが膨らむ気がました。マグリットならマグリットだけをまとめて見たいですよ。なんせマグリットだけでも9点も展示してあるんですから。 第3章はその影響下の作品らしいですが、チョット枠を広げすぎた感もあります。シュルレアリスムの影響を今更うんぬんするのもおかしいですよ。 更に常設展示ではシュルレアリスム関連の展示がされていました。まず「ミロとデルヴォーの版画」としてミロとデルヴォーによる版画作品が大量に展示してありました。次に「シュルレアリスムと写真」としてマン・レイをはじめとする写真作品が大量に展示してありました。 まさに館内はシュルレアリスム尽くしでした。十分堪能できました。
by daisenhougen
| 2007-12-08 07:02
| 鑑賞記-展覧会
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