「ウルビーノのヴィーナス」を見る

d0001004_1316188.jpg 昨日(03月04日)「国立西洋美術館」で展覧会「ウルビーノのヴィーナス─古代からルネッサンス、美の女神の系譜」を見た。
 今回はめずらしく開会日に訪れることができました。かなり混雑してるのかと思いきや、全然大丈夫でした。まぁ3時過ぎでしたから、開会の喧噪も終わった頃合いだったんでしょうかね。チョット肩すかしにあった感じです。
 もちろん、そのお陰でしょうが、目当てのティツィアーノ「ウルビーノのヴィーナス」をじっくり拝見できました。なんせ昨年の「受胎告知」(1回目2回目)、「牛乳を注ぐむ女」(1回目2回目)なんて、並ばされた上に立ち止まることすらできませんでしたからね(特に会期が進むにつれて)。そういう意味で、自由に歩き回って見ることができてラッキーでしたね。
 展示は愛と美の女神である「ヴィーナス」を主題とする作品をこれでもかこれでもかと展示しています。絵画、彫刻、工芸品等約70点とのことです。
 まず最初は「ヴィーナスの誕生─古代ギリシアとローマ」といったことで、ギリシャからローマにかけてヴィーナス像が展示してあります。着衣姿が裸体像に変わっていったんですね。ポンペイの出土品の彫刻なんてのもありました。
 次が「ヴィーナス像の復興─15世紀イタリア」です。中世に姿を消したヴィーナスがルネサンスで復活し、多くの裸体画が描かれたのが解ります。
 そしてメイン展示の「<ウルビーノのヴィーナス>と"横たわる裸婦"の図像」です。
 横たわる裸体のヴィーナス像の系譜とともに巨大な作品が部屋いっぱいに展示されていました。 それにしてもティツィアーノ「ウルビーノのヴィーナス」は素晴らしいですね。西洋美術史における女性裸体表現で、金字塔であり続けたというだけのことはあります。鮮やかな色彩の中横たわる美しい女性の眼差しに見入られてしまいました。
 様々な角度から、近寄ったり離れたりしながら十分目に焼き付けることができました。しまいには絵の前に置いてあるソファに座って、たっぷり眺めることができました。こんな贅沢な時間は滅多に味わえませんね。
 展示はこれで終わったわけではありません。「"ヴィーナスとアドニス"と"パリスの審判"」というヴィーナスを主人公とした2つの物語についての様々なヴィーナス像が展示してありました。 
 そして最後は「ヴィーナス像の展開─マニエリムから初期から初期バロックまで」です。更に時代が下ったヴィーナス像がたくさん展示してありました。
 確立された表現パターンが様々に模倣され流用され、変換されていく様が一つのヴィーナスという対象だけに絞っているだけに良くわかる展示でした。
 二千年以上にわたって表現され続けたヴィーナスの変遷は興味が尽きませんね。
 まぁこれだけまとめてヴィーナスだけを見るなんて初めての体験でした。そして二度と体験できないでしょうね。
 
 図録買ったので、読んでから感想続けます。

 会期は5月18日までですので、最低もう一回は訪れたいですね。

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by daisenhougen | 2008-03-05 22:13 | 鑑賞記-展覧会
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