昨日(04月05日)「東京国立近代美術館」で展覧会「生誕100年 東山魁夷展」を見た。
さすがに国民画家と言われるだけのことはあります、桜見物の途中に寄った人もいるんでしょうけど、かなり混んでました。時期をずらせば良かったなんて、チョット後悔しています。 東山魁夷さんといえば2004年に「横浜美術館」で「ひとすじの道」といった題名で大規模な展示がおこなわれましたね。この時に代表作はかなり拝見できました。 その後も規模は少々小さかったですが「日本橋三越」で岳父の川崎小虎と一緒の「川崎小虎と東山魁夷展」といった展示もありましたね。 そうそう「長野県信濃美術館 東山魁夷館」も以前訪ねたことがあります。それ以外も日本画の名品展には欠かせない存在ですから、いろんな機会に作品に触れてきました。 今回は生誕100年を記念した展示ですから、代表作をずらりと並べてあり、本画約100点、スケッチ・習作約50点と点数的にも気合いが入ったっていました。 展示はほぼ年代順に7章に分けてあるのですが、途中に5つの特集展示を挟むといった苦心の構成がされていました。チョット写しておきます。 第1章 模索の時代、特集1 ドイツ留学、第2章 東山芸術の確立、特集2 <自然と形象>と《たまに》、第3章 ヨーロッパの風景、特集3 白馬のいる風景、第4章 日本の風景、第5章 町・建物、特集4 窓、第6章 モノクロームと墨、特集5 唐招提寺の障壁画、第7章 おわりなき旅。 混雑をかき分け拝見しましたが、東山魁夷さんの作品にはやっぱり引きこまれますね。 東山魁夷さんの作品ももう一段落かなぁなんて思ってましたがとんでもないです。見終わった今では、まだまだ奥が深い気がしてます。 今回は特に「たまに」の抽象との紙一重の表現に惹かれました。福田平八郎さんを思わせる表現ですね。 東山さんといえば日本人の感性に直接訴えかける表現で、一歩間違えば類型化した表現になりかねないのですが、ギリギリ踏みとどまっていますね。 そういった視点で見ると、風景画も抽象的な表現に踏み出しているのに気がつきます。もちろん世間的な理解の範囲には踏みとどまっているのですが、もう少しで抽象表現になりそうな作品がたくさんあるんですね。 図録買ったので、読んでから感想続けます。
by daisenhougen
| 2008-04-06 07:35
| 鑑賞記-展覧会
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