「ルオーとマティス」を見る

d0001004_1455055.jpg 昨日(04月12日)「松下電工汐留ミュージアム」で展覧会「ルオーとマティス」を見た。
 展覧会巡りの最後です。こちらは5月11日までやってますんで、少しは余裕がありますね。
 こちらの美術館を訪れるのは2005年「ルオーと白樺派」以来ですからだいぶあいだが開いてしまいました。
 さて今回の展示は開館5周年、ルオー没後50年とうたってるだけあって気合いの入った展示です。そもそもはパリ市立近代美術館が企画したものの日本への巡回展のようです。
 西洋美術史に疎いので、ジョルジュ・ルオーとアンリ・マティスがギュスターヴ・モローのお弟子さんで、二人が生涯にわたって親友だったなんてはじめて知りました。
 そうですね。ジョルジュ・ルオーは1971年-1958年、アンリ・マティスは1869年-1954年ですから生涯がほとんど重なっているんですね(長生きしてるとこまで一緒ですね)。
 展示は第1部「ギュスターブ・モローのアトリエ」、第2部「アトリエのモデル/田園風景」、第3部「人物像と風景」、第4部「サーカス」、第5部「キリスト教的風景」、第6部「マティス、ルオー、テリアードと『ヴェルヴ』誌」といった区分で展示してあり、約130点の展示です。
 狭いこの美術館では、かなり密度が高い展示になってます。見に来ている人がそんなに多くなかったから何とかなりましたが、ちょっと人が多くなれば、見るのは大変かもしれません。

d0001004_1462622.jpg 最初のコーナー「ギュスターブ・モローのアトリエ」では先生のギュスターヴ・モローの作品が5点も展示してありました。まさかモローの作品が展示してあるとは思もってませんでしたし、展示の「ナルキッソス」は日本初公開だそうですからモロー好きにはラッキーでした。
 たしかにルオーとマティスは、出発点ではかなり似たようなテーストの作品を描いてるんですね。ちょっとビックリしましたね。表現を確立する以前は時代の影響を強く受けてしまうんでしょうね。
 展示が進むにしたがって二人の個性が露わになってきます。しっかりと自分の画風を確立していくのがわかります。乱暴な言い方すればルオーは線の画家ですが、マティスは色彩ですね。
 でも、この展示の主題は二人の共通性を探ることかもしれません。対比的に展示することで、あまりに個性的な二人に潜む共通性を示めそうとしているようです。
 まぁ、ボードレール「悪の華」の挿画を二人とも描いてるなんてはじめて知りましたね。
 でも時代的な共通性の中で、同じテーマで描いても二人ともに自分の表現が露わになる様が際立ちました。
 とにもかくにも、目から鱗の充実した展覧会でした。
 
 最後に常設展示なんでしょうか、ルオーの素晴らしい作品が展示してありました。
 すべてこの美術館の所蔵品のようですが、これぞルオーといった傑作揃いでした。このコーナーだけでも見に来る価値有りですね。久しくご無沙汰したのを後悔させるだけのパワーのある作品でした。

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by daisenhougen | 2008-04-13 07:40 | 鑑賞記-展覧会
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