「冒険王・横尾忠則展」を見る

d0001004_9575246.jpg 昨日(05月01日)「世田谷美術館」で展覧会「冒険王・横尾忠則展」を見た。
 ゴールデンウィーク美術館三昧初日の最後は横尾忠則さんでした。久しぶりの横尾ワールド堪能させてもらいました。
 横尾さんのまとまった展示は2002年に「東京都現代美術館」で開催された「横尾忠則展」以来ですね。この時の最新作はY字路シリーズでしたね。
 さて今回の展示。最初は「プロローグ ルソーの謎」からスタートです。アンリ・ルソーの作品を横尾流にパロディ風に描きなおした作品が22点も並んでいました。全て初公開の最新作とのことです。

d0001004_958853.jpg 次が「第1章 予感/選択」。こちらは<Y字路>シリーズの大作がバーンと並んでおり、更に「第2章 旅のはじまり」、「第3章 少年は冒険を好む」と続きます。
 そして「第4章 冒険の時代-横尾忠則1960~70年代の仕事」ということで懐かしきイラストレーター時代の原画が大量に並んでいます。
 「第5章 創造の冒険-夢・コラージュ・反復・名画」、「第6章 戦士の休息」と再び大作が展示され、最後が「第7章 冒険は終わらない」として<Y字路温泉>シリーズで締めくくっています。 圧倒的パワーと強烈な毒にあてられっぱなしでした。
 大作を次々と制作するエネルギーの源はどこにあるんでしょう。
 「東京都現代美術館」で<Y字路>シリーズを見た時は、横尾忠則さんもいろんな横道を経たけれども、とうとう正統的な絵画手法による作品を制作する道を歩んでいくのかなぁと思っていました。
 でも、まったく誤解でしたね。
 横尾さんはイラストレーターの頃から変わっていないんですね。
 ものすごく器用な書き手であり、若い時はイラスト描きだったのが今は油絵になってるだけですね。器用さをいかして油絵手法はすっかり一流になってるようです。
 そして横尾さんの本質は、時代に敏感に反応するリトマス試験紙であり、その手法としてはパロディとコラージュなんですね。
 決して作品1点、1点の完成度を高めることを目指したりしていないし、時代を超える傑作を追求する作品達ではないようです。
 なにはともあれ、この強烈なエネルギーにはすっかりあてられました。美術館三昧初日を締めくくるにふさわしいヘビーな展示でした。

 図録買ったので、読んでから感想続けます。

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by daisenhougen | 2008-05-02 10:01 | 鑑賞記-展覧会
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