昨日(05月11日)「瑞巌寺宝物館青龍殿」で展覧会「白隠禅画墨蹟展」を見た。
白隠といえば辻惟雄さんの奇想の画家の一人ですから、辻さんの著作での紹介を読んできましたし、「週刊日本の美をめぐる」シリーズの「仏のおしえ 円空 白隠」(感想はこちら)や芳澤勝弘「白隠-禅画の世界」(感想はこちら)などを読んできました。 実際の展示も「永青文庫美術館」や「早稲田大学會津八一記念博物館」での展示を拝見しました(感想はこちらとこちら)。 そして今回はようやく代表作「朱達磨」を拝見できるということなので、はるばる松島の「瑞巌寺」まで出かけてきました。 お寺の参道や受付にも派手な告知もなく、本当に開催されているのかと疑ってしまうぐらいに、ひっそりと開催されていました。 この展示を見る為の入場料も特に必要なく、瑞巌寺の拝観料に含まれていました。 「宝物館青龍殿」は普段は「瑞巌寺」の宝物を展示してあるところのようです。 展示スペースに入ると、最初にお目当ての大分万寿寺蔵「半身朱達磨」が展示してありました。さすがに白隠の代表作だけのことあります。ギョロリとした目玉に睨めつけられる迫力は圧倒的です。40年ぶりの展覧会への出展だそうですから出会えたこと自体奇跡的ですね。大感激のご対面でした。 その次にはおなじ画題の清見寺蔵「半身達磨」です。こちらは墨一色ですが、こちらの迫力も凄いですね。 この2作品のそろい踏みだけですっかり引きこまれてしまいました。 でも展示はこれだけではありません。 お釈迦様や文殊様、観音様、布袋様といろんな画題の禅画が満載でした。鼠大黒なども興味深かったですね。 国内展示は初めてという選佛寺蔵「渡唐天神」という大作も凄いですね。3メートル66センチもあるので、お寺の本堂でも掛けることができない為に保存状態が極めて良いといったことのようです。素晴らしい名品でしたね。 その他にも教訓を込めた禅画や墨跡まで60点ほども続いてました。 白隠さんの作品の迫力が伝わってくる充実した展示でした。はるばる松島まで訪ねた甲斐がありました。 図録買ったので、読んでから感想続けます。
by daisenhougen
| 2008-05-12 07:30
| 鑑賞記-展覧会
|
by daisenhougen
検索
カテゴリ
全体 鑑賞記-コンサート 鑑賞記-展覧会 鑑賞記-映画 鑑賞記-伝統芸能他 鑑賞記録(まとめ) 読書-詩歌小説評論他 読書-展覧会図録 読書記録(まとめ) 雑誌など CD・DVD・ビデオ 買い物 オモチャ等々 街歩き・お出かけ その他 以前の記事
2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 ライフログ
メモ帳
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||