「フランス近代絵画の流れ」を見る

d0001004_12524786.jpg 昨日(06月08日)「福島県立美術館」で展覧会「フランス近代絵画の流れ―ミレー、ルノワール、ゴッホ・・・・・・美の誘惑―」を見た。
 19世紀から20世紀にかけてのフランス絵画の歴史を順序立てて紹介してくれる展覧会です。
 ロマン派のドラクロワ、バルビゾン派のコロー、ミレー、印象派のピサロ、モネ、ルノワール、シスレー、後期印象派のゴッホ、フォーヴィスムのヴラマンク等々一通りの画家の作品を展示してあります。
 でもこれらのきら星のごとき名前だからといって易しい展覧会ではありません。有名どころを集めただけの泰西名画展覧会とはちょっと違っています。
 実際に展示されているのは、こういった有名どころのスタープレイヤーだけでなく、フランス美術に無知なわたしには聞いたことのない画家の作品がかなりの数展示してあります。イメージ的には7割方は知らない画家の作品でした。
 有名どこだけに限定せずにフランス絵画の多様な潮流を丁寧に紹介しようといった試みのようです。

d0001004_12532650.jpg さらに有名どこの画家でも、展示してあるのは地味目の作品です。例えばゴッホは初期の「ホーヘフェーンの農場」と習作「ヨルダーンス作品をもとにした牛の習作」といった具合で、ゴッホに限らず代表作といった作品はほとんど展示されていません。
 今回展示の作品を所蔵している美術館は「ヨハネ・パウロ2世美術館」、「ドゥエ、シャルトル会修道院美術館」、「カーン美術館」、「ミネソタ大学ダルース校ツイード美術館」といったところです。わたしには初めて聞くような美術館ばかりですね。
 そういった意味ではかなりハードルは高いかもしれません。
 でも、こういった美術館所蔵の作品に触れる機会など滅多にありませんから、それだけでも貴重な機会かもしれません。
 ただ、あまりに玄人好みすぎると危惧したのか、日本国内の美術館から有名どころで一部補っているようです。
 同じフランス関連では、今、開催されている「芸術都市パリの100年展」もありますが(その感想はこちら)、そちらは大金掛けて名作をかき集めてると言った感じがありました。
 この展覧会はそういったこととは無縁な中で、志が高い展示を目指したのかもしれませんね。
 そして、これだけハードルの高い展示の割には、駐車場がいっぱいになるぐらいの人が訪れていました。喜ばしいかぎりです。

 広島(済み)、福島、長崎、秋田と地方都市ばかり巡回する展覧会のようです。

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by daisenhougen | 2008-06-09 06:52 | 鑑賞記-展覧会
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