「アール・ブリュット-交差する魂-」を見る

d0001004_17323371.jpg 昨日(06月15日)「松下電工 汐留ミュージアム」で展覧会「アール・ブリュット-交差する魂-」を見た。
 アール・ブリュット(またはアウトサイダー・アート)といえば精神的な障害を持った人の美術作品です(本当はもっと幅広い概念のようですが、ザックリ言えばこんな定義ですね)。
 これらの系譜でわたしが拝見したことがあるのはヘンリー・ダーガーだけですが、その時は大きな衝撃を受けました(感想はこちら)。
 今回は国内外の多くの作家の作品が130点も展示されるのですから、見逃すわけにはいけませんね。


d0001004_17331242.jpg いずれも心に波紋を呼び起こす作品でした。執着する精神の傾きがこういった素晴らしい作品を作り上げているんですね。専門教育などによる技法の習得なんて吹っ飛ばしてしまう迫力に満ちた世界です。
 さらには現代の鋭敏なアーチストたちとの類似性ばかりが目立ちました。時代の精神のありようがむき出しで表現されるとこういった作品になるのかもしれません。

 注目した日本人アーチストだけを何名か挙げてみます。
 久保田洋子さんの異形な肖像には引きこまれてしまいます。
 辻勇二さんの俯瞰した超緻密な風景画は山口晃さんの作品をを連想させられました。
 本岡秀則さんの電車の車両に対する執着も驚きでした。
 戸來貴則さんの日記は衝撃的な作品でした。石川九楊さんの作品を彷彿させます。
 喜舎場盛也さん文字に対する執着は凄いですね。戸來さん同様石川九楊さんの作品を彷彿とさせる作品でした。
 坂上チユキさんの抽象画の世界にも惹かれました。
 澤田真一さんの焼き物の異形さも魅力的です。古代の造形も連想させられます。チラシにも使われてますね。


 展示区分と出展作家(生没年、国)は次の通りです。
 「1章 人のカタチ」
 アロイーズ(1886-1944スイス)、カルロ(1916-1974イタリア)、小幡正雄(1943-)、ジョゼフ・ホッファー(1945-オーストリア)、ヨハン・ハウザー(1926-1996スロバキア)、久保田洋子(1977-)。
 「2章 都市の夢」
 辻勇二(1977-)、ヴィレム・ファン・ヘンク(1927-2005オランダ)、本岡秀則(1978-)、アドルフ・ヴェルフリ(1864-1930スイス) 。
 「3章 文字という快楽」
 ジャンヌ・トリピエ(1869-1944フランス)、戸來貴則(1980-)、富塚純光(1958-)、レイノルド・メッツ(1942-ドイツ)、喜舎場盛也(1979-)。
 「4章 凝縮された宇宙」
 マッジ・ギル(1882-1961イギリス)/西川智之(1974-)/ラファエル・ロネ(1910-1989フランス)/坂上チユキ(1882-1961)。
 「5章 想像の宇宙」
 ネック・チャンド(1924-パキスタン)、澤田真一(1982-)。 

 図録買ったので、読んでから感想続けます。

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by daisenhougen | 2008-06-15 07:32 | 鑑賞記-展覧会
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