一昨日(07月04日)「そごう美術館」で展覧会「生誕290年 木喰展 ー庶民の信仰・微笑仏」を見た。
ようやく待ちに待った「木喰展」です。 2006年に「東京国立博物館」で「仏像 一木にこめられた祈り」展で木喰仏の代表作が多少まとめて展示してあり、木喰さんにすっかり魅せられました(その時の感想はこちら)。 でも木喰さんの作品だけの展示は今回が初めてです。 「木喰生誕290年にあたり、本展は仏像約130点、資料約30点を展覧する10年ぶりの大回顧展」とのことですから貴重な機会です。 全国を巡回して、最後に横浜にお出ましのようです。 入り口の主催者の挨拶文には、木喰さんは60歳過ぎから仏像作りを始めて、90歳過ぎまで傑作を作り続けたのは、現代の長寿社会のお手本だみたいなことが書いてありました。こういった評価の仕方もあるんですね。 展示は第一期:三界無庵無仏-木喰行道、第二期:天一自在法門-木食(喰)五行菩薩 I、第三期:天一自在法門-木食(喰)五行菩薩 Ⅱ、第四期:神通光明-木喰明満仙人とほぼ年代順に木彫りの仏像が展示してありました。 いろんなヴァリエーションがあり、年とともに少しずつ変化していくようですが、どの仏像も見る者の心をなごませてくれますね。 微笑仏とは良く名付けたもんですね。木喰さんの仏像の特徴をピッタリ表してくれてます。 大寺院に納められている壮大で金ピカの仏像にももちろん素晴らしいものがたくさんありますが、全国各地の小さな寺などにひっそりと残され、その地域の人だけに拝まれ続けた木喰仏も素晴らしいです。 まさしく日本の民衆が信仰した心の核のようなものを感じることができますね。辻さん流に言えば「アニミズム」なんでしょうかね。 じっくり行ったり来たりしながら、拝見しました。あんまり混んでいないので、じっくり拝見することができてラッキーでした。 木喰さんの書や仏画なども一緒に展示してあったのも興味深かったですね。 図録買ったので、読んでから感想続けます。
by daisenhougen
| 2008-07-06 07:46
| 鑑賞記-展覧会
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