「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密」を見る

d0001004_18475570.jpg 昨日(07月12日)「国立新美術館」で展覧会「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密」を見た。
 今度は西洋美術の王道を体現しているウィーンからの引っ越し展示です。
 といっても今回は西洋美術史の中心テーマのキリスト教からは離れた「静物画」です。
 昨年は同じオランダがらみで、「風俗画」がテーマの展覧会が同じ場所で開催されましたが、この時はフェルメールの作品1点が展示されたおかげで大混雑でした。ゆっくり鑑賞も出来ませんでしたね。
 今回は「静物画」がテーマですから同じぐらいのハードルだと思うんですが、かなり空いていました。やっぱりフェルメールのようなキラーコンテンツがないとこんなに違うんですね。
 さて、内容としては「ウィーンの美術史美術館が所蔵する豊富な作品群のなかから、『静物画の秘密』の主題のもとに75点の秀作を選び出し、これらの「静物画」が、広くヨーロッパ各地に展開したその隠れた理由、そしてさらに、個々の作品が秘めている深い意味内容を探る試み」とのことです。


d0001004_1848440.jpg 「第1章 市場・台所・虚栄の静物」、「第2章 狩猟・果実・豪華な品々・花の静物」、「第3章 宗教・季節・自然と静物」、「第4章 風俗・肖像と静物」といった区分で展示されています。
 いわゆる「静物画」だけをまとめた展示を見るのは初めてですが、めちゃくちゃ面白いです。わたし的にはキリスト教がテーマの作品よりはずーっと心惹かれます。
 細密に描き込まれた花々や果実などから骸骨まで、実に様々な品々が描き込まれています。その美しさに見取れてしまいます。
 研ぎ澄まされた神経と油絵技法の緻密さが結びついた、西洋絵画の一つの大きな達成ですね。
 更には、そこに描かれた品物にもそれぞれいろんな寓意が込められているんですね。この辺りは知識不足は否めませんが、解ってる分だけを見つけ出すだけで興味倍増です。

 今回の展示の目玉はデ・ペレダ「静物:虚栄(ヴァニタス)」、ヤン・ブリューゲル(父)「青い花瓶の花束」、ベラスケス「薔薇色の衣裳のマルガリータ王女」といったとこですかね。
 西洋絵画の極めつきの名品をじっくりと周りを気にすることなく拝見できるという至福の時間をもつことが出来ました。

 図録買ったので、読んでから感想続けます。

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by daisenhougen | 2008-07-13 07:30 | 鑑賞記-展覧会
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