「英国美術の現在史 ターナー賞の歩み」を見る

d0001004_12403875.jpg 昨日(07月12日)「森美術館」で展覧会「英国美術の現在史 ターナー賞の歩み」を見た。
 こちらの展覧会も会期終了一日前でした。会期はたっぷりあったのに、結局ギリギリででした。そんな人なのかはどうかわかりませんが、会場は人であふれかえっていました。
 ターナー賞は「英国若手アーティストの登竜門として1984年以来ほぼ毎年開催されています。絵画、彫刻、写真といったメディアに縛られることなく、多様で今日的な表現を取り上げるユニークな賞として知られ、世界中の注目を集めて」きており、「本展はそのターナー賞の歴代受賞者すべての作品を一堂に集める史上初の試みとなり、英国現代美術の流れをたどりながら、世界の最先端にあるアートの息吹を感じることができる展覧会」とのとです。
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 最初にこの賞の由来となった、ターナーの小品が展示してありました。いかにもターナーといった穏やかな風景画ですね。
 そして歴代の受賞作がほぼ受賞年代順に並んでいました。人混みをかき分けながら拝見しましたが、なかなかこれはといった作品に出会うことなく終わってしましました。
 デミアン・ハーストの牛を切断してホルマリン付けにした作品なども、ショッキングではあるけれど、だからこれが何なのさといった感想ですね。
 極めつけは、照明をチカチカさせるだけで何にも展示しないなんてものまでありました。アンチ展示とか何とか解説書いてありましたが、まったくつまんないですね。何でこんなのが大賞受賞なんでしょう。

d0001004_12425888.jpg アンチ・アートといった作品達でしたね。西洋美術の確固たる伝統の強さに対峙する困難さのあらわれとも解釈できないこともないですがね。
 わたしには不毛な試みとしか思えませんでした。総じて、かなり欲求不満の残る展示でした。
 これほど訪れている若者たちはどんな風に感じていたんでしょう。

 一応、受賞アーチスト名を写しておきます。
 1984 マルコム・モーリー Malcolm Morley、1985 ハワード・ホジキン Howard Hodgkin、1986 ギルバート&ジョージ Gilbert & George、1987 リチャード・ディーコン Richard Deacon、1988 トニー・クラッグ Tony Cragg、1989 リチャード・ロング Richard Long、1990 実施されず Prize suspended、1991 アニッシュ・カプーア Anish Kapoor、1992 グレンヴィル・デイヴィー Grenville Davey、1993 レイチェル・ホワイトリード Rachel Whiteread、1994 アントニー・ゴームリー Antony Gormley、1995 デミアン・ハースト Damien Hirst、1996 ダグラス・ゴードン Douglas Gordon、1997 ジリアン・ウェアリング Gillian Wearing、1998 クリス・オフィリ Chris Ofili、1999 スティーヴ・マックィーン Steve McQueen、2000 ヴォルフガング・ティルマンス Wolfgang Tillmans、2001 マーティン・クリード Martin Creed、2002 キース・タイソン Keith Tyson、2003 グレイソン・ペリー Grayson Perry、2004 ジェレミー・デラー Jeremy Deller、2005 サイモン・スターリング Simon Starling、2006 トマ・アブツ Tomma Abts、2007 マーク・ウォリンジャー Mark Wallinge。

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by daisenhougen | 2008-07-13 07:50 | 鑑賞記-展覧会
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