「対決-巨匠たちの日本美術」を見る

d0001004_17585421.jpg 昨日(07月13日)「東京国立博物館」で展覧会「対決-巨匠たちの日本美術」を見た。
 とうとう行ってきました。待ちに待った開催ですから早めの訪問ですね。
 「『國華』創刊120周年を記念して開催するこの展覧会では、『國華』誌上を飾ってきた名品・優品を、作家同士の関係性に着目し、中世から近代までの巨匠たちを2人づつ組み合わせ、「対決」させる形で紹介いたします。国宝10余件、重要文化財約40件を含む、計100余件の名品が一堂に会し、巨匠たちの作品を実際に見て比較できるのが本展の最大の魅力です」とのことです。
d0001004_1759666.jpg
 展示は 「運慶vs快慶 人に象る仏の性」、「雪舟vs雪村 画趣に秘める禅境」、「永徳vs等伯 墨と彩の気韻生動」、「長次郎vs光悦 楽碗に競う わび数寄の美」、「宗達vs光琳 画想無碍・画才無尽」、「応挙 vs 芦雪 写生の静・奇想の動」、「仁清vs乾山 彩雅陶から書画陶へ」、「円空vs木喰 仏縁世に満ちみつ」、「若冲 vs 蕭白 画人・画狂・画仙・画魔」、「大雅vs 蕪村 詩は画の心・画は句の姿」、「歌麿 vs 写楽 憂き世を浮き世に化粧して」、「鉄斎 vs 大観 温故創新の双巨峰」といったものです。
 開館時間をちょっと過ぎた時間に到着しました。チケット売り場もそんなに人もいなかったし、「平成館」にも行列できていなかったのでホッとして入館しました。
 でも、会場内はギュウギュウ詰めといった感じでした。入り口付近はやむを得ないですかね。
 運慶、快慶の「地蔵菩薩坐像」対決を遠巻きに眺めて、雪舟、雪村の対決も遅々として進まない行列の頭越しに眺めて、さっさと永徳、等伯のコーナーまで進みました。
 ようやくじっくり拝見できる状況になりました。
 永徳「松に叭叭鳥・柳に白鷺図屏風」は今回初公開とかです。他は昨年の永徳展以来の再会ですね。やっぱり「檜図屏風」の迫力は尋常じゃないですね。対する等伯の「松林図屏風」は一歩も引かない傑作です。等伯は他には「萩芒図屏風」だけというのはちょっと寂しかったですね。
 宗達、光琳は作品数が多かった割には、少し地味目の作品だったかも。
 後半戦は応挙、芦雪からスタートです。
 人物対決は応挙は「三美人図」、芦雪「山姥図額」。虎対決は応挙「猛虎図屏風」、芦雪「虎図襖」。そして風景対決が応挙「保津川図屏風」、芦雪「海浜奇勝図屏風」。
 二人の個性がこれほど際立つ展示はありません。まさしく作品選定の素晴らしさです。今回の対決展示ではナンバーワンでしたね。
 そしていよいよ、わたし的にはもっとも期待していた若冲、蕭白対決です。
 やっとこ拝見できました。若冲の「石灯籠図屏風」の点描画法と「仙人掌群鶏図襖」の華やかさを堪能させてもらいました。「雪中遊禽図」ももちろんすばらしかったです。
 そしてようやく拝見できた蕭白「群仙図屏風」のけばけばしいともいえる色彩感と異形の人物描写にすっかり引きつけられました。
 「寒山拾得図屏風」、「鷹図」、「唐獅子図」もすばらしいです。しばらく作品の前で見とれてしまいました。
 この対決は蕭白の圧勝ですね。
 すっかりこの蕭白に当てられてしまい、大雅、蕪村や歌麿、写楽そして鉄斎、大観などはすっかり影が薄くなった気がしました。
 ざーっと一周した後で、気になった作品をじっくり拝見し、その後更にもう一周と合計三周もしてしまいました。
 名品ばかりぎっしり詰まったすばらしい展示でした。堪能さてもらいました。
 後期も絶対訪問しなくてはなりませんが、ぞっとするほど混雑しそうな予感がしますね
 図録買ったので、読んでから感想続けます。

[PR]
by daisenhougen | 2008-07-14 07:03 | 鑑賞記-展覧会
<< 「二体の大日如来像と運慶様の彫... 「サスキア・オルドウォーバース... >>