「イタリア美術とナポレオン展」を見る

d0001004_918188.jpg 昨日(07月21日)「いわき市立美術館」で展覧会「イタリア美術とナポレオン展」を見た。
 「日仏交流150周年記念 コルシカ フェッシュ美術館の至宝」ということで、コルシカ島のアジャクシオ市立フェッシュ美術館所蔵の作品61点の展示です。
 フェッシュ美術館はナポレオンの叔父フェッシュ枢機卿(1763-1839)のコレクションを基に、その中の1,000点ほどが寄贈されたそうです。元々このコレクションは世界最大のコレクションで16,000点もの絵画を収集していたようで、ダ・ビンチ他の世界的名画が収集していたようですが、大半は競売されてしまったとのことです。
 そうはいってもフランスにおいてルーヴル美術館に次ぐイタリア絵画の重要なコレクションを誇る美術館とこのとです。
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 まず最初は「ナポレオンとボナパルト一族」とナポレオン関連の肖像画や彫像などが並んでました。
 ナポレオンのデスマスクや愛用のスプーンなんてまで展示してありました。
 この中ではフランソワ・ジェラール「戴冠式のナポレオン1世」あたりは華やかでナポレオンの権力の絶頂を表す作品ですね。
 次がこの展示のメインである「光と闇のドラマ――17世紀宗教画の世界」です。
 マッティア・プレーティ(工房)「聖女ヴェロニカ」、ルカ・ジョルダーノ「聖セバスティアヌスの殉教」、ベッリーニの「聖母子」といったところが目をひきました。
 でもなんといってもこの展覧会の目玉はボッティチェッリ「聖母子と天使」です。
 若書きの作品とのことですし、彩色も少し剥落が目立ちますが、天使の愛くるしい顔立ちは素晴らしいです。
 なんといっても、そんなに見に来ている人がいないので、独占状態でじっくり拝見できました。東京あたりではこういった幸運に巡り会うことはあり得ませんね。作品の隅々まで至近距離でじっくり目に焼き付けました。
 「日常の世界をみつめて――17世紀世俗画の世界」に移ると肖像画、風景画、静物画といった展示でした。
 時代が下って「軽やかに流麗に――18世紀イタリア絵画の世界」ではエティエンヌ・バロセル「キリストとサマリア女」などが心に残りました。
 最後は「フェッシュ美術館所蔵のコルシカ風景画家」ですが、こちらはコルシカの名所案内といったとこでしょうか。
大半が聞いたことのない画家の作品たちで、結構ハードル高い展示かもしれません。でも、ボッティチェッリ「聖母子と天使」を独占でじっくり拝見できただけでも十分満足でした。
 この展覧会は地方ばかりの巡回で札幌芸術の森美術館、愛媛県美術館は終了して、この後は名古屋の松坂屋美術館へ巡回するようです。

 常設展示は「小企画 美術になったA,B,C」ということでアルファベットを描いた作品が特集されてました。河原温「家族」、ジャスパー・ジョーンズ「色数字 0~9」などが展示してありました。
 「今日の美術」ということでおなじみのバリバリの現代美術も展示してありました。

 「青山ゆきひろ」展も一緒の開催されていました。地元在住の若手の画家のようです。明るい色彩の楽しい作品です。きれいかわいいといったハヤリの画風かもしれません。

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by daisenhougen | 2008-07-22 07:00 | 鑑賞記-展覧会
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