「舟越桂 夏の邸宅」を見る

d0001004_9552492.jpg 昨日(07月26日)「東京都庭園美術館」で展覧会「舟越桂 夏の邸宅」を見た。
 2003年に「東京都現代美術館」で開催された「舟越桂展」で初めて舟越さんの作品に出会い、衝撃を受けたことが思い出されます。それ以来の本格的な展覧会ですから、期待が高まりますね。 そして猛暑の中にもかかわらず、多くに人が訪れていました。しかも若い人から年配の方まで幅広い年齢層の人が来ていました。根強いファンがたくさんいるようですね。
 「1980年代はじめから木彫彩色の人物像によって日本の現代彫刻をリードしてきた舟越桂(1951―)は、近年謎めいた両性具有のスフィンクスのシリーズを手がけ、彫刻家として新たな表現領域を切り開きつつあります。この展覧会では各時期から厳選した珠玉の作品に加え、新作を含むスフィンクス・シリーズの果敢な挑戦をまとめて紹介します。
 舟越桂は、彫刻と同じくドローイング、版画も重要な創造の領域と考えています。かれにとってドローイングは彫刻制作のための単なる習作にとどまらず、一つの完結した世界を構成しています。一方、1987年イギリス留学時に制作を始めた版画では、ドライポイント、アクアチント、リトグラフ、木版などさまざまな技法を駆使し、彫刻に従属しない自由な表現をつくりだしています。本展ではこの三つの領域に等しく光を当て、彫刻19点、ドローイング約40点、版画約20点により表現者舟越桂の全体像に迫ります」とのことです。
 建物に入って直ぐから、スフィンクスのお出迎えです。一気に舟越ワールドが始まります。
 受付を済まして、ホールにはいると「森に浮くスフィンクス」がドーンと鎮座しています。
 これらのスフィンクス像、デッサン、版画などが渾然一体となって、この美術館の各部屋に展示してあります。
 これらの作品は、アール・デコ装飾のこの美術館の雰囲気にとけ込んでいます。舟越さんの作品展示としてはベストマッチの方法だと思いました。
 今回の展示は近作のスフィンクス像が中心の展示でした。「東京都現代美術館」の時にように各時期の代表作が網羅的には展示されていませんでした。
 わたし的にはリアルに彫り込まれた肖像彫刻の作品も大好きなので、そちらの作品ももっと多く展示して欲しかった気もします。
 舟越さんとしては、ゆったりしたスペースでじっくり近作を見てもらいたいということのようですね。
 最近の舟越さんは表現の方向を大きく変えてきているよう思います。あくまでリアルな具象彫刻ではあるのですが、具体的な対象を写すことではなく、もっと幅広い表現を求めているようです。
 でも、なぜ両性具有の裸体のスフィンクス像なんでしょう。しかも執拗なまでにこのテーマにこだわっているんでしょう。

 とにもかくにも、外の暑さを忘れて、たっぷり舟越ワールドに浸ることが出来ました。

 図録買ったので、読んでから感想続けます。

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by daisenhougen | 2008-07-27 07:00 | 鑑賞記-展覧会
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